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1.ビスホスホネートの飲み方について
指導せんをお渡しするときに役立つ服薬指導のポイントです。指導せんにはない情報を説明して、薬剤師のエッセンスを付け加えよう!
- 起床時すぐに服用する
- 服用後、30分間横にならない
- 飲み忘れに気付いたら、翌朝に服用する
- カルシウムを適度に摂取しよう
- 歯科受診の時は服用を伝える
薬を噛んだり、口の中で溶かしたりしないで、コップ1杯程度(約180mL)の水で服用する。
薬の吸収が妨げられるので、硬度の高いミネラルウォーターや牛乳で薬を飲まない。
口内や食道に薬が残ってしまうと、潰瘍ができることがあります。座るのは問題ないが、横にはならない。
他のお薬や食べ物と胃の中で混ざると、薬が骨にくっつく量が少なくなることがあります。朝食は30分以上経ってからとり、水以外のコーヒーなどもとらない。
ボンビバは60分以上あける必要アリ!
指導せんに数字を記載してください。
臨床試験は4週±7日でおこなっているので7日程度の遅れであれば、次回の服用日を遅らす必要はない。
飲み忘れないために、カレンダーに服用日をメモしておく。いつ飲んだか覚えておくために、薬の空包装に飲んだ日付を書いて保管しておくと良い。
カルシウムの多い食品を紹介すると良い。カルシウムの吸収を高めるビタミンD・Kもおすすめ!
適度な運動や日光浴も骨の健康には効果的です。ただし、カルシウムの取りすぎは高カルシウム血症を招くおそれがあるので、サプリメントの紹介は要注意!
抜歯・インプラントなどの歯を削るような処置をする場合はお薬を休薬する必要アリ!ビビアント等のSERM製剤に変更することが多い。
定期的に歯科受診をして、食後にしっかりブラッシングするなど口内をなるべく清潔に保つことも大切です。
ビスホスホネート製剤について
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2.こんな患者さんにおすすめ
ビスホスホネート製剤を初めて服用する患者だけでなく、定期的に服用方法を確認するために使いたい指導せんです。
2-1.対象患者例
- 骨粗鬆症の治療
- ステロイド内服薬の副作用予防
- ガン骨転移の疼痛緩和
2-2.対象薬剤例
ビスホスホネート製剤(7日1回)
- フォサマック・ボナロン35mg
(成分名:アレンドロン酸Na) - ベネット・アクトネル17.5mg
(成分名:リセドロン酸Na)
ビスホスホネート製剤(4週1回)
- ベネット・アクトネル75mg
(成分名:リセドロン酸Na) - ボノテオ・リカルボン50mg
(成分名:ミノドロン酸水和物) - ボンビバ100mg
(成分名:イバンドロン酸Na水和物)
3.達人の服薬指導術
薬わかるが提案する服薬指導例です。
ビスホスホネート製剤を新規で服用する患者向けに考えてみました。
起きてからすぐとかややこしいみたいね。
飲み方は特徴的ですが、正しく飲めば、骨密度を上げる有効性・安全性に優れたとてもいいお薬です。
先生の説明はこんな感じで聞いていますか?
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かくかくしかじかの飲み方を簡単に説明する。
いつ頃飲むのがいいのかしら?
- S:骨密度が低かったので、薬が追加になりました。
- O:ビスホスホネート製剤の初処方
- A:服用方法・注意点について
- P:起床後すぐにコップ1杯程度の水で服用し、◯分間は横にならず、水以外の飲食もしないでください。歯科受診の時は、服用を必ず伝えるよう指導。
達人の服薬指導ポイント
質問のポイントは「ある前提」で聞くことです。「〜はありませんか」ではなく、「どんなことが気になりますか」と聞いてみる。患者の反応が違ってきますよ。
4.まとめ
ビスホスホネート製剤の服薬指導をするときにご活用ください!指導箋の使用はもちろん無料です。
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