「薬わかるからの挑戦状:第4回」
・ベネット錠75mg(新規)
基本情報
・アレルギー:特になし
・日常動作 :特になし
・嗜好品 :特になし
・妊娠・授乳:なし
疾患・薬剤情報
・既往歴 :特になし
・副作用歴:特になし
・併用薬
:エディロールカプセル0.75μg
:セレコックス錠100mg
:レバミピド錠100mg
:モーラステープ40mg
:整形外科で注射(詳細不明)
前回の薬歴・次回服薬指導計画
S:血圧はいつもどおり、腰の痛みがある
O:整形外科併用あり
(注射もしているが詳細不明)
A:継続服用指導
P:引き続き飲み忘れなく継続するよう指導
N:塩分摂取は問題ないか?
このまま投薬「するか」「しないか」を判断してください。
投薬しない場合、どの医薬品の添付文書を確認するかまで分かれば正解!
具体的な不備内容が分かった場合は大正解とします!
皆さま、60秒以内に答えは分かりましたか?
今回は実際にHAMAYOが経験したプレアボイド事例です。
現場の感覚として処方鑑査に当てられる時間は数秒から数十秒程度です。
薬剤師にとって「知っているか・知らないか」は非常にシビアな問題になります。
ここから先は答えです!
まずは大画面で60秒間考えてみよう
1.模擬処方箋の鑑査トレーニング
現役薬剤師HAMAYOが解説します。
1-1.答え
整形外科に注射の詳細を確認後、
疑義照会の必要があります。
1-2.疑義照会の理由
整形外科で詳細不明の注射薬を使っており、
骨粗しょう症の注射薬を使っている可能性があるため。
6ヶ月に一回のプラリア皮下注を2ヶ月前に使用していました。
1-3.医師への提案例
整形外科にて2ヶ月前にプラリア皮下注を使っており、
エディロールも服用中のため、今回処方されたベネット錠は使用できません。
2.処方せんの鑑査ポイント
整形外科で注射を使っているという話を聞いたら、
骨粗しょう症関連の注射薬を使っている可能性があるので、
確認して薬歴の併用薬に記録しておきましょう。
ヒト副甲状腺ホルモン製剤
・テリボン皮下注:週1回(2年まで)
ビスホスホネート製剤
・リクラスト点滴静注:年1回
・ボンビバ静注:月1回
・ボナロン点滴静注バッグ:月1回
抗スクレロスチン抗体
・イベニティ皮下注:月1回(1年間)
抗RANKL抗体
・プラリア皮下注:6ヵ月1回
2-1.骨粗しょう症のおすすめ指導せん
2-2.薬局勉強会用のPDF配布
今回の処方鑑査テストを薬局内でも情報共有するため、
鑑査テストのPDFファイルをダウンロードしましょう。
薬剤師にとって知識は武器となり患者を守る唯一の手段となります。
ぜひ勉強会の時にご活用ください!
薬局内の薬剤師のレベルを上げましょう!!
さらに薬学を極めたいあなたへ
コチラの定期購読がおすすめ!!
3.次の処方せん鑑査練習へ
実際のプレアボイド事例より現役薬剤師が作成!
次回は、簡単すぎるかな!?よくあるプレアボイド事例です。
実践的な体験をあなたへお届けしたい
点数が減点されるなど、レセプト査定されるおそれもあります。