「患者に分かりやすい服薬指導がしたい」
夏が近づく時期と言えば、新人薬剤師も服薬指導の経験をかさね、いろいろな悩みがでてくる頃でしょう。
「マニュアルどおりの服薬指導にウンザリ」
「服薬指導に苦手意識が芽生えてきた」
服薬指導に悩みをもつ新人薬剤師のみんなーっ。
マニュアルどおりのガチガチな服薬指導にウンザリしている、コミュニケーションが苦手なあなたにもお伝えしたい!
1.服薬指導の基礎的コツ7つ
患者目線で服薬指導を徹底的に考えたHAMAYOがご提案するコツです。
患者の反応が少しずつ違ってきますよ!
- 自己紹介をする
- 変更点は最初に伝える
- 用法は順番に説明する
- 患者を否定しない
- 副作用は聞いた後が大事
- 雑談だけの服薬指導もアリ
- 患者から学ぼう
かかりつけ薬剤師制度が始まってから、患者に名前を覚えてもらうために自己紹介をする薬局が増えています。
自己紹介には、相手を安心させる効果もあります。顔を知っている患者でも毎回するようにしましょう!
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定期処方の服薬指導は、変更点・追加薬の説明から始める。患者が欲している情報を先に伝えると、会話も弾みやすくなります。
大事な情報は、服薬指導の最初と最後に2回伝えるといいでしょう。ワンポイントアドバイスに最高の指導せんもご活用ください!
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処方せんどおりRPの順番で服薬指導する必要はありません。朝、昼、夕、寝る前の順番で服薬指導するほうが、患者の理解度は上がります。
朝食後→寝る前→朝食後→夕食後などの順番で薬の説明をされると、生活と結びつかないため薬を飲むイメージが湧きにくい。
患者が間違ったことを言っていても第一声から否定しない。こちらの言うことに聞く耳を閉ざしてしまう可能性があります。
「そのようにお考えなんですね」
「毎回は面倒くさいですよね」
このように患者の言葉をまず肯定的に捉えてから説明すると良いでしょう。
あらゆる副作用を確認して、なくて満足、いい薬歴が書ける、なんて薬剤師目線すぎます。患者を不安にさせるネガティヴ情報の多用には注意しましょう。
起こりうる副作用の説明をするときは、副作用の対処方法を合わせて服薬指導するとスマートです。
副作用は伝え方で9割決まる
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たまには薬とまったく関係ない話でもいいじゃない。患者との信頼関係を構築するのは雑談だけ!
本当にデキる薬剤師は、雑談から患者の生活における問題点を捉えて解決していくんですよ。
最近、雑談してますか?
いいネタありまっせ!
ステロイドと保湿クリームが処方されているとき、どちらから先に使うように服薬指導しますか?
これは、どちらから先に使っても正解です。医師の説明と合わない服薬指導が最も患者を困惑させます。
薬の使い方にセオリーはありません。質問を投げてから服薬指導する習慣をつくりましょう!
2.服薬指導のマニュアル本って?
新人薬剤師で服薬指導のマニュアル本を持っている人をよく見かけます。これは要点が分かりやすく、とても素晴らしい本です。
2-1.患者目線の服薬指導をする
新人薬剤師が陥りやすいワナは薬歴を書くために、個別指導で指摘されないために、薬剤師目線の服薬指導を教えられるコトです。
あなたが投げかける質問で、患者がどう思うか、その先にどんな会話が広がるか考えてみてください。
2-2.知識よりも伝え方が大事
どんなに多くの知識をもつ薬剤師よりも、伝え方が上手い薬剤師のほうが患者から信頼されます。
本でも、研修でも、知識をつけたときは、その知識をどう伝えればいいのか考えてみましょう!
2-3.患者を細かく観察する
服薬指導をするときは、薬袋や薬情に目をやりがちですが、必ず患者の仕草・目線を注意深く観察してください。
分かりにくい説明だと、患者は必ず不安そうな顔を浮かべます。それをキャッチしたらすぐに聞いてあげます。
3.まとめ
明日から始まるあなたの服薬指導は劇的に変化する。さあ、最高の薬剤師の道のりを一緒に歩んでいこう!