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1.糖尿病の食事療法について
指導せんをお渡しするときに役立つ服薬指導のポイントです。薬歴・次回の服薬指導計画に使える参考文言もご紹介します。
- 1日3回規則正しく食事をする
- 早食いをせず、よく噛んで食べる
- 野菜・海藻・きのこは糖尿病に良し
- 丼飯・麺類の大盛はひかえめに
朝食抜き・夜遅くの食事は肥満の原因になります。仕事上、起床が遅い夜型の生活習慣など理由があるかもしれませんが、糖尿病改善のためには朝型の生活習慣が望ましいと言えます。
朝食大盛・昼食中盛・夕食小盛の食事療法が糖尿病を改善させたというデータもあるので、朝食はしっかり摂って夜食は控えるよう指導します。
EP:1日3回の規則正しい食事を心がけて、朝食抜き・夜食は控えるよう説明。
OP:(病名):朝食は毎日食べているか?
早食いは血糖値の急激な上昇を招くので糖尿病悪化の原因になります。なるべくよく噛んで食べることが大切です。
食物繊維は糖質の吸収をゆるやかにするので、食事は野菜から、最後に炭水化物の多いご飯を食べると糖尿病の改善が期待できます。
EP:食事はよく噛んで、野菜から食べ始め、最後にご飯の順番で食べると良いと説明。
OP:(病名):食事順序の理解度を確認。
食物繊維の多い野菜(ごぼう・ほうれん草など)や海藻・きのこ類には糖質の吸収をゆるやかにする働きがあります。インスリンの過剰な分泌が抑制されることで、膵β細胞の負担を軽減する効果が期待できます。
血糖値の急激な上昇は心臓病・脳卒中と密接な関係があり、食事順序と合わせてとても重要なことです。
EP:食物繊維の多い野菜・海藻・きのこ類の摂取量を増やすことで糖質の吸収がゆるやかになると説明。
OP:(病名):食物繊維はしっかり摂れているか?
清涼飲料水など、糖質の吸収を抑える「難消化性デキストリン」が入ったトクホが多く発売されていますが、これは食物繊維の一種です。空腹時、のどの渇きを潤すために飲んでも効果は期待できないので、食事と共に飲む必要があります。
糖尿病の患者に大盛・メガ盛りは禁忌です。ラーメン・炒飯セットなど、炭水化物セットもなるべく避けた方がいいでしょう。ただし、糖質を制限しすぎると良くないので、適度な摂取が大切です。
EP:丼飯・麺類は大盛にせず、腹八分目を心がけるよう説明。
OP:(病名):糖質を過剰に取り過ぎていないか?
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2.こんな患者さんにおすすめ
糖尿病治療薬が処方されている患者におすすめしたい指導せんです。薬物療法だけでなく、食事・運動療法にも踏み込んだ服薬指導ができる薬剤師になれます。
2-1.対象患者例
- 1型糖尿病の治療
- 2型糖尿病の治療
2-2.対象薬剤例
糖尿病治療薬
- スルホニル尿素薬(SU)
(薬剤例:アマリールなど) - 速効性インスリン分泌薬
(薬剤例:シュアポストなど) - ビグアナイド薬
(薬剤例:メトグルコ) - チアゾリジン薬
(薬剤例:アクトス) - αグルコシダーゼ阻害薬
(薬剤例:セイブルなど) - DPP4阻害薬
(薬剤例:ジャヌビアなど) - SGLT2阻害薬
(薬剤例:ジャディアンスなど) - インスリン製剤
(薬剤例:ヒューマログなど)
3.達人の服薬指導術
薬わかるが提案する服薬指導例です。
糖尿病の食事療法について服薬指導するときの患者向けに考えてみました。
何も変わらないよ。
ところで、食事とかで気をつけていることはありますか?
食事や運動療法については医師から何か指示を受けていますか?
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ありがとう!
- S:体調はいつもどおり。
変わりないよ。 - O:定期薬DO、食事改善意識なし
- A:糖尿病における食事療法について
- EP:食事はよく噛んで、野菜から食べ始め、最後にご飯の順番で食べると良いと説明。
- OP:(病名):食事順序の理解度を確認。
達人の服薬指導ポイント
運動・食事療法について服薬指導をする時は、医師の指示と相違がないように注意しながら簡単なことからまずスタートさせることが大切です。
4.まとめ
糖尿病の食事療法について服薬指導するときにご活用ください!指導箋の使用はもちろん無料です。
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体調はいかがでしたか?