「患者の生活にまで踏み込んだ服薬指導」
薬剤師は薬物コントロールだけをしていればいいのか?イヤ、違うはずだ!患者の運動・食事・日常生活にまで踏み込んだ指導が求められてくる。
これから薬剤師に求められるスキルは「患者の病気を治す手助け」薬学知識だけでなく、患者の生活習慣を変える達人の服薬指導術をご紹介しよう。
1.患者を動かす服薬指導
運動・食事療法をする患者さんに服薬指導をするとき、気をつけるポイントがあります。HAMAYOが考える達人対応を4つご紹介します!
1-1.ポジティブな言葉を使う
運動や食事療法を頑張っている患者さんがネガティブなことを言っても、ポジティブに返します。聞かれてもいないのに、あれこれ指導してしまうのはNG。
ネガティブな言葉はヤル気を損なう原因になります。患者を褒めて、ヤル気の芽を少しずつ育てていく気持ちが大切です。
NG対応
達人対応
すぐに、大げさに褒めることが大切。日本ほめる達人協会が教える3S+1をぜひ使ってみてください。
- すごい
- さすが
- すばらしい
- 素敵
1-2.小さいことからスタート
運動・食事療法を頑張ろうとしている患者さんにいきなり高いハードルはダメ。まずは簡単なことから少しずつ始めるコトが大切です。
三日坊主で終わっては意味がありません。まずは1つやる事を決めて、成功体験を積み重ねていく。それが自信となり、継続するチカラになります。
NG対応
達人対応
成功体験を積んでもらえるように、絶対に失敗しないくらいの目標から始めることが大切!
- 少なめ・よりやさしく・簡単に
- 複数よりも、まずは1つから
1-3.無理に指導しないこと
運動・食事療法に関心がない患者さんに無理にさせようとしてはいけません。最初から財布をだしているような患者さんに、長すぎる指導や薬に関する執拗な質問は嫌がられます。
メーカーのパンフレットや薬わかるの指導せんを使って、簡単な指導を積み重ねていくことが大切!継続すれば必ず患者さんの心がひらく瞬間が必ず訪れます。
NG対応
達人対応
財布をだし・空返事ばかりの患者さんには指導せんが効果的です。
- 長い・確認だけの服薬指導はさける
- 検査値・副作用を聞きすぎない
- 情報提供は、1つのことを簡単に指導する
薬わかるが提案する
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1-4.第3者を活用する
1人の患者さんで成功した体験は、他の患者さんでも使えるコトがあります。服薬指導の場にはいない第3者をうまく活用することで、患者のヤル気をコントロールすることができます。
同じ薬局に訪れる患者さんがこれで上手くいった例とか親近感がわきやすいですよね。くれぐれも個人情報はださないように気を付けてください。
NG対応
達人対応
2.食事・運動療法は現状把握から始める
運動・食事療法をすでにしている・もうやめた・以前はしていた患者さんなど、いろいろなパターンがあります。まずは現状把握から始めてみよう
2-1.ベネフィットを伝える
運動・食事療法をすることで、患者さんにとってどのような利益があるのか。より現実的にイメージできるように伝えることが大切です。
例えば、血圧が下がるというメリットよりも、薬を減らせるというベネフィットを伝えるようにしましょう。
- 薬の数が減ると、医療費も安くすみます
- 検査値が下がると、合併症のリスクも減ります。
- 薬に頼らない生活に戻れるかもしれません。
2-2.簡単な目標を持たせる
何をするにも目標は大切です。いきなり高め・複数の目標をもっても達成することは困難!まずは絶対に達成できるような目標を持たせて、次の服薬指導につなげましょう。
患者を動機づけるスキル
影響言語を知りましょう!
3.まとめ
これから薬剤師に求められるのは運動・食事療法で患者を動かすスキルです。あなたも試してみませんか?