更年期を過ぎてから増える女性の脂質異常症!メタボ男子も中年以降は要注意です。そんなあなたは食生活を見直せばコレステロールを下げれる可能性があります。薬わかるが提案する食事療法を実践してみましょう。
1.脂質異常症の患者数
男性よりも女性に多い病気です。女性の患者数は男性の2.5倍にもなります!
- 男性:59万6000人
- 女性:146万5000人
※厚生労働省:平成26年度資料より
1-1.50歳以上の女性に多い
女性ホルモン(エストロゲン)には悪玉コレステロールを減らす効果があります。女性は閉経してから脂質異常症になるリスクがとても高くなってしまう。それは女性ホルモンの減少が原因です。
1-2.肥満の人に多い
肥満の人ほど脂質異常症になるリスクは高くなります。特に「りんご型肥満」といってやせて見えるけど、お腹回りだけが太っている人は脂質異常症になりやすい!食生活の改善が必要です。
悪玉コレステロールってなに?
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2.コレステロールを下げる食品
コレステロールを下げる効果が期待できる食品の一覧です。普段の食生活に一日一品から始めてみませんか?
- 大豆
- 温州みかん
- 青魚
- トマト・オリーブオイル
- 適量のアルコール
- ナッツ
- 食物繊維の多い食品
大豆に含まれるイソフラボンは、肝臓で効率よく悪玉コレステロール(LDL)が処理できるように手助けします。また、血栓をつくるのを防ぎ、血流を改善する効果も期待できる。
イソフラボンは女性ホルモンに似た構造をしているため更年期障害にも良い!納豆・豆腐・豆乳といった食品を毎日一品取るようにしましょう。
「冬はこたつでミカン」という日本独自のライフスタイルには素晴らしい効果があります。温州みかんに多く含まれるβークリプトキサンチンには、善玉コレステロール(HDL)を増やす効果が期待されている。ぜひ1日2〜3個は食べましょう!
イワシ・サバ・サンマなどの青魚に多く含まれるDHA・EPAには、中性脂肪(トリグリセリド)を下げて血液をサラサラにする効果があります。さらにダイエット効果も期待できるみたいですよ。週に2回は魚を食べる日をつくりましょう!
トマトに含まれるリノール酸には中性脂肪やコレステロールを下げる効果があります。さらにオリーブオイルで調理すると、吸収が良くなるため効果倍増!トマトにはオリーブオイルが最高の組み合わせです。
お酒の種類とは関係なく、適量のアルコールには善玉コレステロール(HDL)を増やす効果が期待できます。多量摂取は悪影響なので、お酒を飲む人は適量を心掛けましょう。
適量ってどれくらい?
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クルミ・アーモンド・ヘーゼルナッツなどのナッツ類は種類を問わず、悪玉コレステロール(LDL)を減らす効果が期待できます。特にやせている人には効果が高い!ナッツ類はカロリーが高いので肥満の人にはおすすめしません。
食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があります。コレステロールを下げる効果が強いのは水溶性食物繊維です。
水溶性食物繊維は胃腸の中でゲル状になり食べ物の移動を遅くするため、糖分やコレステロールの吸収を遅らせます。不溶性食物繊維は水分を吸って膨らむことで、満腹感を得られやすくなります。
・オクラ、大豆、大麦、山芋
・かぼちゃ、キャベツ、じゃがいも
・こんにゃく、昆布、ワカメ
・ごぼう、たけのこ、トウモロコシ
・アボカド、いんげん豆、こんにゃく
・さつまいも、きのこ類
3.よく噛むことが大切
どんなに体に良い食品をとっても「早食い」は肥満の原因になるだけでなく、糖尿病のリスクも上げてしまう。
3-1.30回以上はよく噛む
よく噛む人ほど肥満になりにくい!食べながら噛む回数を数えるのは大変なので、食事時間を長くしてゆっくり食事するクセをつけましょう。
よく噛んで食べる人は生活習慣病だけでなく、胃ガンにもなりにくい!ぜひ実践してください。
3-2.野菜から先に食べる
食物繊維の多い野菜類から食べることで、腸内の糖質やコレステロールの吸収をゆるやかにできます。
レストランのコースでもご飯ものは最後に出てきますよね。食事の順番を気をつけるだけで、生活習慣病の予防ができます!
3-3.主食をアレンジする
日本人の主食と言えば「白米」です。実は、白米を大麦ごはんに変えるだけで驚くほどの効果!パン食の人は「大麦パン」にしてみてください。
大麦生活を4ヶ月ほど続ければ、あなたの健康診断の検査値も改善してくるでしょう。コレステロールや血糖値が高めの人にはおすすめです。
4.記事の指導せん
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5.まとめ
40代を超えたらコレステロールが上がりやすくなります。もう昔のような食生活とはおさらばする時期ですよ!
コレステロールを気にする患者さんにお渡ししたい指導せんです。食事療法のワンポイントアドバイスにいかがでしょうか?