「歯を削ってから痛みが強くなってきた」
歯医者で治療しているときは麻酔のおかげで痛くなかったけど、帰ってからジワジワと痛みが出てきた。
「痛み止めは何時間あけたらいいのか」
「効果はどれくらいででるのか」
そんな痛み止めの素朴な疑問ってありますよね。歯が痛いときはつらいし、夜も眠れないほど痛むコトだってあります。
1.歯医者で処方される痛み止め
痛みを抑える効果だけでなく、炎症を抑える目的で処方されています。ロキソニンが最も多く使用されており、食後もしくは頓服として処方されます。
1-1.ロキソニンについて
毎食後など飲み方を指定して処方された場合は、そのとおり飲んでください。痛み・腫れがひいたらやめても構いません。
痛いときに飲むなど頓服として処方された場合は、4時間以上あけて1日3回まで飲むことができます。
1-2.注意して欲しい副作用
空腹時に飲むと胃を荒らすおそれがあるので、なるべく食後に飲んだ方が良い。特に、普段から胃が荒れやすい人は注意しましょう。
腎臓に負担をかけるおそれがあるので、高血圧・糖尿病の人は痛いときだけ飲んだ方が良い。
- カロナール
(成分名:アセトアミノフェン) - ロキソニン
(成分名:ロキソプロフェン) - ポンタール
(成分名:メフェナム酸)
- ボルタレン
(成分名:ジクロフェナク)
2.足りない場合の対処方法
ロキソニンは薬剤師がいるドラッグストアなどで処方箋がなくても購入できます。
アマゾン・楽天などのネット販売でも購入できるので、常備薬として買っておいてもいいでしょう。
2-1.ロキソニンS
処方箋でもらうロキソニンとまったく同じお薬です。飲み方も同じで、4時間以上あけて1日3回まで飲むことができます。
2-2.ロキソニンSプラス
ロキソニンSに酸化マグネシウムという胃にやさしい成分を追加したお薬です。この成分は一部の抗生物質の効果を落とすので、抗生物質ももらっている場合は注意が必要です。
2-3.ロキソニンSプレミアム
胃にやさしい成分に加えて、さらにアリルイソプロピルアセチル尿素という鎮静作用のある成分を追加したお薬です。効果は多少上がるかもしれませんが、眠気がでるおそれがあるので車の運転などは注意が必要です。
3.痛み止めの飲み方について
歯医者で痛み止めをもらった時に気をつけて欲しいコトについて基本的なところをまとめました。
- 麻酔が切れる前に服用OK
- なるべく食後の服用が望ましい
- 1日3回まで服用できます
- 他の痛み止めと一緒にのまない
麻酔の種類にもよりますが、処置後2〜3時間経つと麻酔切れによる痛みが出始めます。薬局でお薬をもらったら、カロリーメイトなど軽食をとってから、まず一回分飲んでおくといいでしょう。
突然の痛みに襲われて早く飲みたいときは空腹時でもかまいませんが、胸やけ・吐き気などを防ぐためになるべく食後の服用が推奨されています。
痛みを抑える効果は早くて15分、遅くても50分程度であらわれてきます。通常、効果は7時間ほど続きますが、痛みが強い場合はあいだを最低4時間以上あけて服用してもOKです。
痛み止めは種類や数を多くのめばよく効くというモノではありません。一緒に飲んでも良い痛み止めもあるので、他に飲んでいるお薬があれば必ず薬剤師に伝えてください。
4.記事の指導せん
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歯医者で痛み止めをもらったすべての患者さんにお渡ししたい指導せんです。
5.まとめ
歯が痛いと勉強・仕事に集中できません。服用方法を守って、痛みを感じたら早めにのみましょう。
参考文献:
ロキソニンS内服薬シリーズ:製品情報 第一三共HP
ロキソニン錠:インタビューフォーム