糖尿病でHbA1cを下げるには歯周病を改善すべき理由3つ

「歯磨き時に血が混じるけど大丈夫かな」

HbA1cなど血糖コントロールにもよるが、糖尿病だと最大2.6倍歯周病にかかりやすくなります。

「HbA1cがなかなか下がらない」
「歯周病と糖尿病って関係あるのか」

HAMAYO
どうも、歯磨き時に血が混じる、歯周病闘病中のHAMAYOです。

今回は、歯周病と糖尿病の関係についてご紹介します。歯周病を治せば、糖尿病の改善も期待できます!

気になる歯周病の自覚症状をチェックし、日常生活で気をつけるポイントをご案内します。




スポンサードリンク

1.歯周病と糖尿病の関係について

口内には肛門と同じくらいの細菌がいると言われています。これら歯周病の原因となる細菌は糖尿病と密接な関係があります。

1-1.インスリンを効きにくくする

これらの細菌の影響で放出されるTNF−αと呼ばれる物質は、インスリンの働きを阻害することで、血糖値を上がりやすくさせます。結果、糖尿病を悪化させるというメカニズムです。

1-2.よく噛めず食後高血糖を招く

歯周病で噛む力が弱まると、噛む回数が減ります。結果、食べ物をすぐに飲み込むようになり、食後の急な血糖上昇から糖尿病がさらに悪化してしまう。

1-3.どちらも原因は生活習慣病

歯周病は不十分な歯磨きや間食などの生活習慣の乱れから発症します。糖尿病も同じではないでしょうか?

歯を1日3回しっかり磨く人は生活習慣病になりにくいというデータがあります。お昼ご飯のあと、面倒でも歯磨きをする習慣はとても大切です。




スポンサードリンク
HAMAYO
歯周病とはどんな病気なのでしょうか。気になる症状・なりやすい生活習慣をまとめました。

2.歯周病(歯槽膿漏)とは

歯垢のなかの細菌が歯を支える骨を溶かし、やがて歯が抜けてしまう病気です。軽度のものも含めると、40歳以上の80%が歯周病と言われています。

※歯周病と歯槽膿漏はほとんど同じ意味で使われています。

2-1.放置すれば心臓病などの合併症を招く

放置すれば歯を失うどころか、細菌が全身にまわり糖尿病などの生活習慣病の原因となり、やがて心筋梗塞などの心臓病を引き起こすこともあります。

2-2.歯周病の症状とは

歯周病は歯がグラグラするくらい手遅れになると、歯を抜くしかありません。これらの症状が気になる方は早めに歯科を受診した方がいいでしょう。

気になる自覚症状

  • 朝起きたとき、口がネバネバする。
  • 歯磨き時に、血が混じる。
  • 口臭が気になることがある。
  • 歯肉がピンク色ではなく、赤くなっている。
  • 歯と歯の間のすき間がでてきた。
  • 歯肉が後退し、歯が長くなってきた。

2-3.歯周病になりやすい生活習慣

歯を磨く回数が少ない人・タバコを吸う人・間食が多い人はさらに歯周病になりやすい。さらに糖尿病・骨粗鬆症・ホルモン治療を受けている人は歯周病が重度になることが多い!

3.歯周病を治して糖尿病を改善しよう

歯周病を治せば、糖尿病を改善する効果も期待できます。HbA1cを正常値に戻して、お薬に頼らない生活に戻りましょう!

3-1.歯周病の治し方

歯石を素人考えで除去しようとすると、歯を傷つけて歯周病を悪化させる原因になります。歯石があれば早急に歯科を受診しましょう。

自覚症状に該当する項目がない人は、これから発症するリスクを考えて、歯周病用の歯磨き粉を使うと良い。

3-2.生活習慣で気をつけること

歯周病の治療・予防には日々の歯磨きやデンタルケアがとても大切です。糖尿病の人は、食事に気をつけるだけでなく歯のケアも心掛けましょう。

  1. 日々の歯磨き・歯間ブラシの使用
  2. やわらかめのハブラシで時間をかけて歯磨きするようにします。起床時に口内がネバネバする人は、寝る前に入念に歯を磨く、さらにマウスウォッシュを使うようにしよう!

    歯科医推奨のマウスウォッシュ!
    これでお口の中をリフレッシュ

  3. 口呼吸ではなく、鼻呼吸にする
  4. 口で息をすると口内が乾燥して、細菌が繁殖しやすくなります。普段から鼻呼吸を意識する、寝ている時も口が開いたままにならないようにしよう!

    睡眠時の口呼吸対策におすすめ!
    これで朝のネバネバとはおさらば

  5. 間食・おやつは糖質ひかえめに
  6. 3時のおやつはとても楽しみですが、歯磨きを忘れずにしましょう。糖尿病の人は間食をしたいとき、糖質がコントロールされたおやつをオススメします。

    糖質制限の人におすすめ!
    こんなチョコレートあります

  7. タバコはやめましょう
  8. タバコは歯周病の悪化を早める最大の原因です。糖尿病にも良くないので、医師・薬剤師と一緒に禁煙しましょう!口寂しさはキシリトールガムで乗り切ろう。

    受動喫煙でも歯周病のリスクは上がります。
    家族の喫煙状況・職場の禁煙環境も要チェックです!

  9. 定期的に歯科を受診する
  10. どんなにデンタルケアを頑張っても取りきれない歯の汚れはついてしまいます。定期的に歯科を受診して歯石を取ってもらうようにしよう!

4.記事の指導せん

クリック ⇒ 拡大表示

insatu

HAMAYO
薬剤師からのコメント
歯周病が気になる糖尿病患者にお渡ししたい指導せんです。

5.まとめ

歯周病を治療して糖尿病を改善!
日々のデンタルケアはとても大切です。ぜひ良い習慣を継続して、お薬のない生活に戻りましょう。

スポンサードリンク

ABOUTこの記事をかいた人

薬わかるー指導せんー:管理人
調剤薬局勤務:研修認定薬剤師

京都薬科大学卒。大手調剤DSチェーンにて管理薬剤師を経験後、調剤薬局に転職。2015年10月より薬わかるー指導せんーを設立、薬の基本が一目で分かる最高の指導せんをあなたにお届けしたい!