血圧は病院で測る血圧よりも家庭で測る血圧のほうが大事です!病院では、美人の看護師にときめいて血圧が上がったり、医師に緊張して血圧が上がったりします。逆に病院に来たことで安心して血圧が下がることもあります。
1.いつの血圧か?
朝に測った血圧なのか、夜なのか、病院でしか測っていないのか?いつの血圧なのかは高血圧治療でとても重要なファクターの1つです。仮に日中にしか血圧を測っていないのであれば非常にまずいです。
2.心筋梗塞・脳梗塞は朝が一番多い!
高血圧が原因で起こる心筋梗塞や脳梗塞といった発作は朝方が一番多いです。特に、秋から冬に寒くなる季節の変わり目は死亡リスクが上がります。朝の血圧を制するものが高血圧を制します。病院で測る血圧に一喜一憂している場合ではありません。
3.血圧は1日2回朝と夜に測る
- 朝は起床時・排尿後・朝食前
- 夜は寝る前・排尿後
朝は起床後(1時間以内)、トイレを済ませてから測ること。毎朝、朝食を食べるまえに血圧を測る習慣をつけましょう。
生活が夜型の人には血圧が高い人が多いです。生活リズムを整えるためにも規則正しい生活を心がけましょう。
※血圧手帳はメーカーからもらえます。正しい測り方をしないと測る意味がありません。
4.血圧を測るなら上腕がベスト
血圧計には上腕タイプと手首タイプがあります。これから買うという方には迷わず上腕タイプを勧めます。病院でも血圧は上腕で測るもの。これが最も精度が高く、簡単で誤差の少ない測り方になります。
- 飲酒、喫煙、カフェインはNG
- 座ってリラックスして1~2分後に測る
- カフは素肌に・心臓の高さで
- 手のひらを上に
- 測定は2回の平均
測定前は血圧を上げることをなるべくしない。運動後、測るときは息が落ち着いてから測ること。
寒さは血圧を上げる要因です。なるべく適温の部屋で測るようにしましょう。上半身に無駄な力が入らないように背もたれ付きのいすを準備してください。
カフは心臓と同じ高さに合わせてから測りましょう。カフを巻いただけできつい人はサイズが合っていない可能性があります。締め付けすぎていないか確認してください。また、厚手の服の上からでは正しく測ることができません。素肌か下着程度の上から測ること。
ここまでくれば準備万端です。手のひらを上に向けて、力を抜いてください。
朝の忙しい時間でもなるべく2回測るようにしましょう。低いほうを記録するのではなく、2回の平均を記録してください。
※たとえ血圧が180あっても測定は2回までにしておきましょう。一時の血圧に翻弄されて何回も測っても結果は同じです。むしろ動揺からさらに上がることもあるでしょう。毎日しっかり測定することで、血圧の経過を見ることが一番大事です。
5.記事の指導せん
クリック ⇒ 拡大表示
5.まとめ
今回は正しい血圧の測り方についてご紹介しました。あなたはいつの血圧を測っていましたか?朝の血圧を医師にしっかりと伝えることで治療がスムーズにいくことは間違いないでしょう!毎日測る習慣をつくりましょう。
高血圧治療で一番たいせつなことは家庭で血圧をしっかり測ることです。血圧を毎日測れていない患者さんにお渡ししたい指導せんです。