車中!オフィス!実は自宅でもエコノミー症候群になる可能性がある

血液をサラサラにする薬を飲んでいる患者は、健常者に比べてエコノミー症候群に6倍かかりやすい。飛行機だけでなく、実は自宅でも発症する可能性があります。発症すれば命に係る病気なので、いかに予防するかがキーポイントです。

1.エコノミー症候群とは?

長時間おなじ体勢で座り続けると足の血流が悪くなります。水分補給を怠ると血がドロドロの状態となり、ひざの裏や太ももの静脈に血栓ができてしまう。血栓ができた状態で立ち上がると、血流が急によくなり血栓が流される。流された血栓が肺の動脈を詰まらせて突然死などにつながるのが「エコノミークラス症候群」という病気です。恐ろしいことに最短5時間で血栓ができて発症する可能性があります。

2.発症する原因は?

飛行機のエコノミークラスで長時間座った状態を強いられ、発症した経緯から「エコノミークラス症候群」と名付けられました。この名前から飛行機でしか起こらないと勘違いしていませんか?それは違います。長時間座った状態が続ればどこでも、いつでも発症する危険性があることを知って欲しい。

2-1.デスクワーク

5時間以上同じ体勢でデスクワークをしている場合は危険です。特に足組みをしながら仕事をしている方は最悪!。血流が悪くなることで発症する確率が上がります。

2-2.車の運転・同乗

車中泊で座位のまま眠ることは危険です。休憩なしの長時間におよぶ運転も相当のリスクがあります。特に眠気覚ましでコーヒーを飲んでいる場合は、利尿作用から血液がドロドロになり発症する確率が上がる。トイレに行かなくても脱水状態になるため、トイレにいかなければいいという問題ではありません。

2-3.テレビ ・ ゲーム

映画やゲームのためテレビを5時間以上座りながら見ている場合は危険です。熱中するあまりついつい時間が過ぎてしまう気持ちはわかります。そのうちに血栓も少しづつ形成されているかもしれません。特にアルコールを飲みながらテレビを見ている場合は、コーヒーと同じ原理で利尿作用のため発症する確率が上がります。喫煙もリスク因子の1つなので注意が必要です。

3.エコノミー症候群の予防方法

エコノミー症候群を発症すれば、約15%の患者が死に至る恐ろしい病気です。初期症状を知ることよりも予防方法を知ることが大切です。特に血液をサラサラにする薬を飲んでいる患者は健常人に比べてリスクが6倍になります。普段から座っている状態を長時間作らないことが大切です。

  1. 意識的に水分をとる
  2. アルコールやコーヒーは却って脱水を起こす可能性があります。スポーツドリンクなどの水分を意識的にとるようにしましょう。車中でトイレに行けない状態が続くことを恐れて、水分摂取を怠ると危険な状態になりかねません。
    ポータブルトイレをトランクに常備しておくことをおすすめします。

  3. ゆったりした服を着る
  4. 体にフィットしたパンツを履くと血流が悪くなります。長時間座る体勢が予測されるときはなるべくゆったりしたパンツを履くようにしましょう。発症するリスクが高い患者は、加圧して血流をよくする着圧ストッキングの使用をおすすめします。

  5. 1時間毎にストレッチ
  6. できれば1時間に1回はストレッチしたほうが良い。運転中で身動きがとりにくい時でも、信号待ちで足腰を動かす。揉んでもOK。仕事中でも足を地団駄ふんで動かすだけで予防効果はあります。意識しないと動かすことはないので、意識的に動かすことがキーポイントです。

  7. 喫煙・過労はさける
  8. 喫煙で血管が細くなるので、禁煙することをおすすめします。旅行先で夜遅くまでお酒を飲みながらタバコを吸いながら麻雀をする。過労のまま翌日、睡眠のままならない状態で長時間運転で帰路につく。こんな状態が一番危険な状態であることはわかりますよね。

4.記事の指導せん

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economyinsatu

HAMAYO
薬剤師からのコメント
エコノミー症候群は車中だけの話ではありません。特に血液をサラサラにする薬を飲んでいる患者さんは注意してください!

5.まとめ

血液をサラサラにする薬を飲んでいる患者はエコノミー症候群に十分注意する。座る状態が長時間続くときは、こちらの指導せんを思い出してくださいね。

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ABOUTこの記事をかいた人

薬わかるー指導せんー:管理人
調剤薬局勤務:研修認定薬剤師

京都薬科大学卒。大手調剤DSチェーンにて管理薬剤師を経験後、調剤薬局に転職。2015年10月より薬わかるー指導せんーを設立、薬の基本が一目で分かる最高の指導せんをあなたにお届けしたい!