拡大表示＆印刷はコチラへ
最高の指導箋を一覧から探す
１．プロアクティブ療法について
指導せんをお渡しするときに役立つ服薬指導のポイントです。指導せんにはない情報を説明して、薬剤師のエッセンスを付け加えよう！
- 保湿剤は毎日しっかり使う
- 症状がひどい時はステロイドを使う
- 症状が落ち着いたらタクロリムスを使う
- 急にやめずに段階的にやめていく
症状の有無に関わらず、保湿剤は湿疹の再発予防になるので毎日使う。その上から、ステロイド外用薬もしくはタクロリムス外用薬を塗ると良い。
保湿剤は、ヒルドイド(ヘパリン類似物質)・ワセリンが一般的に使われているが、肌に合うなら何でも良い。
部位・症状に応じて適切な強さのステロイド外用薬を使う。なかなか改善しない場合は使い続けるしかない。
症状の程度に応じてステロイド外用薬の強さを段階的に弱めていく場合もある。塗布部位を聞いて同じところなら、この可能性が高い。
ステロイド外用薬を使っていて、症状が落ち着いたらタクロリムス外用薬に切り替える。ポツポツと赤みがあるくらいで掻き傷がなければ切り替えると良い。
紫外線の影響によりヒリヒリ感が増大するので、１日１回塗布の場合は入浴後に体の熱が引いてから塗るようにする。
症状が完全に良くなっても一日おき・週２回・週１回と少しずつ塗る回数を減らしていく。最終的には、保湿剤だけでコントロールできるようになるとベスト！
タクロリムス外用薬を使っていて、症状が再発した時はステロイド外用薬に切り替える。その後は、同じように繰り返していく。
２．こんな患者さんにおすすめ
プロトピック軟膏を初めて使う患者さんだけでなく、使うタイミングなどを服薬指導するために使いたい指導せんです。
２-１．対象患者例
- アトピーの治療
- アトピーの再発予防
２-２．対象薬剤例
免疫抑制外用薬
- プロトピック軟膏
（成分名：タクロリムス） - プロトピック軟膏小児用
（成分名：タクロリムス）
ぜひ合わせて使いたい
おすすめの指導箋はコチラへ
３．達人の服薬指導術
薬わかるが提案する服薬指導例です。
プロアクティブ療法について聞かれたときの患者向けに考えてみました。
拡大表示＆印刷はコチラへ
- Ｓ：新しい塗り薬を使うと聞いています。
- Ｏ：プロトピック軟膏：初回
他処方：継続 - Ａ：軟膏を切り替えるタイミング
- Ｐ：症状が落ち着いたところはプロトピック軟膏を塗布し、症状改善後も急にやめずに段階的にやめていくよう指導
達人の服薬指導ポイント
あえて曖昧な表現にして患者の理解度を探る方法「ストックスピール」占い師から学んだ心理学の応用テクニックです。
４．まとめ
タクロリムス外用薬によるプロアクティブ療法について服薬指導するときにご活用ください！指導箋の使用はもちろん無料です。
薬わかるがお届けする
世界最高の電子薬歴はコチラへ
