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1.ニキビ治療薬の塗り方について
指導せんをお渡しするときに役立つ服薬指導のポイントです。指導せんにはない情報を説明して、薬剤師のエッセンスを付け加えよう!
- 夜、洗顔後にニキビ部位全体にぬる
- 初回、ヒリヒリ・乾燥することがある
- 使用後はよく手を洗い、衣服につけない
- ニキビが治ってからも塗り続ける
紫外線の影響でヒリヒリ感が増すおそれがあるため、夜に擦らないようにやさしく塗り広げる。
まわりまで悪化させないため、ニキビ部位より広めに塗る。塗布範囲は医師の指示によるが、ニキビが出来やすいTゾーンは塗る方が良い。
ベピオゲルの上からゼビアックス等の化膿止めを塗ると、過酸化ベンゾイルの影響で茶褐色に変色することがあるためなるべく避ける。
◉デュアックの場合
朝:保湿剤→日焼け止め
夜:保湿剤→ニキビ治療薬
クリンダマイシン配合のため化膿止めとは併用しない。
◉ベピオ・エピデュオの場合
朝:保湿剤→化膿止め→日焼け止め
夜:保湿剤→ニキビ治療薬→(化膿止め)
化膿止めには1日1回のゼビアックスがおすすめ
◉ディフェリンの場合
朝:保湿剤→(化膿止め)→日焼け止め
夜:保湿剤→ニキビ治療薬→化膿止め
刺激感をおさえるため、なるべくノンコメドジェニックな保湿剤を顔全体にぬってからニキビ治療薬を使う。
通常、刺激感は2週間程度でやわらぐが、塗布部位をこえて赤みなどがでる場合は使用を中止して再受診する。
エピデュオは合剤のため、刺激感が出やすいので、初日はニキビ部位に限定してぬり、同心円状に塗布範囲を少しずつ広げていく。
ニキビが出来にくい成分を使った化粧品の総称です。アクネ菌の養分になりにくい油を使ってつくられ、医療用ではヒルドイド(ヘパリン類似物質)がおすすめ。
過酸化ベンゾイルがもつ漂白作用により、衣服・髪の毛が脱色されるおそれがあるため手はよく洗う。
おでこに髪の毛がかからないように、塗布後はヘアバンドなどしておくと良い。まゆ毛に薬がつかないように注意する。
すぐに使用をやめると、目に見えない微小ニキビから再発するおそれがあるので、ニキビ治療薬はしばらく塗り続ける。
症状が良くなってから、連日・隔日・週2回塗布など、少しずつ塗布量を減らしていく塗り方もある。
化膿止めは耐性菌の問題もあるので、赤ニキビが治ればやめる。化膿止めが入っているデュアックの使用は3ヶ月までが保険適応。
ぜひ合わせて使いたい
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2.こんな患者さんにおすすめ
ニキビ治療薬を初めて使う患者さんだけでなく、ニキビが再発して再度お薬を使うことになった患者さんに、継続使用の必要性を伝えるために使いたい指導せんです。
2-1.対象患者例
- ニキビの治療
- ニキビの再発予防
2-2.対象薬剤例
保湿剤
- ヒルドイド
(成分名:ヘパリン類似物質)
ニキビ治療薬
- ディフェリンゲル
(成分名:アダパレン) - ベピオゲル
(成分名:過酸化ベンゾイル) - デュアック配合ゲル
(成分名:過酸化ベンゾイル+クリンダマイシン) - エピデュオゲル
(成分名:アダパレン+過酸化ベンゾイル)
化膿止め
- ダラシンTゲル
(成分名:クリンダマイシン) - アクアチムクリーム
(成分名:ナジフロキサシン) - ゼビアックスローション
(成分名:オゼノキサシン)
3.達人の服薬指導術
薬わかるが提案する服薬指導例です。
ニキビ治療薬の塗り方について聞かれたときの患者向けに考えてみました。
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- S:顔のニキビが化膿している。
- O:初回
- A:ニキビ治療薬の塗り方・注意点
- P:保湿剤等との塗る順番について指導。初回、ヒリヒリしたりすることがありますが、軽度であれば次第に慣れていきます。
達人の服薬指導ポイント
塗る順番・塗布量・いつまで塗るかなど、ややこしすぎる皮膚科の服薬指導では尋問にならないような質問力がとても大事です。
4.まとめ
ニキビ治療薬の塗り方について服薬指導するときにご活用ください!指導箋の使用はもちろん無料です。
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