皆さまはどんな薬剤師になりたいですか?患者さんに好かれる薬剤師になりたいですよね!一次感情をうまく表現すると服薬指導はグッとよくなります。今回は、患者さんに好かれる服薬指導のポイントをご紹介します。
1.感情のプロセス
「ありがとう」の言葉はどのようなプロセスで発せられるのかご存知ですか?なぜありがとうなのか「言葉の前を考える」と答えは出てきます。
心の声:
このスイカすごく美味しそう!うれしいな。
発した言葉:
ありがとうございます。
1-1.一次感情
自分に対する感情です。「心の声」の部分を指します。美味しそう!うれしい。人から何かをもらったときは、声には出さない気持ちが必ずあります。
1-2.二次感情
相手に対する感情です。「発した言葉」の部分を指します。ありがとう!人から何かをもらったときは、必ず声に出して言う言葉です。
2.心の声が魔法の言葉
ほとんどの薬剤師が患者さんに言う言葉は二次感情です。この「ありがとう」という言葉は、あまり心には響かない。心に響くのは一次感情を合わせたときです!例を見てください。
二次感情
一次感情+二次感情
どちらがあなたの心に響きましたか?後者でしょう!一次感情を合わせると、聞き手にも「ありがとう」の気持ちが芽生えてきます。
2-1.服薬指導のこんな場面で
一次感情は相手の心に響かせるチカラがあります。少し恥ずかしい気持ちもありますが、ぜひ言ってください!患者さんの態度がまるで違ってきます。
- 体調変化がないとき
- 久しぶりの来局のとき
- お薬手帳を持参したとき
- 何かもらったとき
お元気そうで、良かったです!
久しぶりですね、心配していましたよ!
飲み合わせは大丈夫ですね、良かったです!安心して一緒に飲んでください。
嬉しいです!ありがとうございます。
他にもあなたが思う一次感情はたくさんあるはずです。「ありがとう」のまえの感情を探してみましょう!
2-2.薬局内のこんな場面で
薬剤師・医療事務の間でも一次感情を言うことで薬局内の雰囲気が劇的に変わる。一次感情の表現が上手い薬剤師はモテモテになる!?社内恋愛が増えるかもしれません。
- 大変な調剤をしてもらったとき
- 医療事務さんの対応が良かったとき
- 指示もないのに仕事が終わっていたとき
助かります、今日はいつもより早いね!ありがとう。
さっきの対応は凄かったよ!ありがとう。
これ分かってくれたんだ、嬉しいわあ!ありがとう。
3.トレーニングしよう
一次感情を声に出すのはなんだか恥ずかしい!そのお気持ちすごくよく分かる。だからトレーニングする必要があります。まずはスタッフ間で意識的に声に出していきましょう!
3-1.薬局内の日常で
日常から一次感情を言うように心がけていくと患者さんの前でも自然と発せられるようになります。まずは身内です、家族・同僚から意識的に自分の一次感情を探して言葉にしていきましょう。職場・家庭の雰囲気もハッピーになること間違いなし!
3-1.集合研修
複数店舗を展開している薬局では、集合研修のグループワークでどうでしょうか?自然に一次感情が発せられるのがベストですが、きっかけ作りに研修は最適だと思います。
4.まとめ
一次感情のコントロールは私も苦手なところですが、皆さまはどうでしょうか?意識的にやっていくと少しずつ周りの反応が違ってきますよ。