「ニキビ治療薬の服薬指導に悩むなあ」
新しく発売されたニキビ治療薬（ベピオ・デュアック）は塗る順番のややこしさ・刺激感などの注意点の多さから服薬指導が難しいお薬の１つです。
「初期の副作用の説明はどうしよう」
「他剤と塗る順番はどうしたらいい」
そんなややこしすぎるニキビ治療薬の注意点について現役薬剤師ＨＡＭＡＹＯがとっておきの指導箋をご紹介します。これで、あなたも達人の服薬指導術をマスターしよう！
１．ベピオ・デュアックの基礎知識
海外では市販でも販売されている過酸化ベンゾイル（ＢＰＯ）が配合されたニキビ治療薬です。
１-１．作用機序について
厚くなった角質をはがすことで、毛穴のつまりを取り除く。アクネ菌の増殖を防ぎ、炎症の悪化と化膿を防ぐことでニキビに効果を発揮します。
１-２．効果・効能について
化膿した赤ニキビがある人には、抗菌剤も配合されているデュアック配合ゲルがおすすめ。３ヶ月以上の長期連用はできないので注意しよう。
白ニキビやニキビ予防として長期連用するならペピオゲルがおすすめ。赤ニキビが続く患者は抗菌剤のゼビアックスローションなどと併用して使う。
１-３．適応疾患について
ベピオゲルは、主に顔のニキビに使われますが、胸や背中のニキビにも使えます。
ニキビの治療だけでなく、毛穴を詰まりにくくすることでニキビ予防としても使えるので、思春期の繰り返すニキビにはおすすめです。
２．服薬指導に使える指導せん
注意点をおさらいしながら、普段の服薬指導でどんどん活用してください。
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２-１．副作用（刺激感・赤み）について
顔がつっぱる・乾燥するなど軽度のモノから、赤く腫れ上がってしまうような中止レベルまで、個人差はありますが、ほとんどの患者ででてしまう副作用です。初めてニキビ治療薬を使う患者には必ず服薬指導しておきましょう。
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- 初回、ヒリヒリ・乾燥することがありますが、軽度であれば次第に慣れていくので、そのまま使用してください。
- ニキビ治療薬は夜に、保湿剤を使ったうえから塗るとヒリヒリ感が軽減します。
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２-２．ニキビの洗顔方法について
ニキビを早く治すだけでなく、治った後も良い状態をキープするために正しい洗顔方法をマスターさせる必要があります。なかなか口では説明しにくいところも指導せんを使えば一発で服薬指導できますね。
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ニキビ治療において正しい洗顔方法はとても重要です。処方が多いなら洗顔料も合わせて紹介したい。
- ゴシゴシ洗い・何回も洗顔すると、かえってニキビが悪化してしまうことがあります。
- ニキビ専用の洗顔料を使って、やさしく擦らないよう洗顔してください。
洗顔方法について
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２-３．生活習慣で気をつけること
ニキビを触ったり、潰したりすると、さらに悪化させてしまう原因になります。鏡を頻繁に見ると、どうしても気になって触りたくなるので、あまり気にしないコトが大切です。
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ニキビが出来やすい思春期は、生活習慣を見直すことで、より早く治療することができます。
- 自宅にいるときは、髪留めを使うなどして髪の毛などがニキビに触れないようにしてください。
- ニキビ治療中に化粧をしても、さほど影響はありません。気になる方は専用の化粧用品も販売されています。
３．まとめ
薬わかるの最高の指導せんを使えば、患者満足度も上がる！
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副作用の説明は患者を不安にさせないように、指導せんを使って言葉を選びながらして欲しい。