第2回:調剤薬剤師のための処方鑑査テスト!査定されるポイント解説付

「薬わかるからの挑戦状:第2回」

前回処方からの変更点
・シュアポスト錠0.5mg(新規)
・ルネスタ錠1mg(新規)

基本情報
・アレルギー:特になし
・日常動作 :特になし
・嗜好品  :特になし
・妊娠・授乳:なし

疾患・薬剤情報
・既往歴 :特になし
・副作用歴:特になし
・併用薬 :ジクアス点眼液3%

前回の薬歴・次回服薬指導計画
S:血糖値が高く、次回から処方が変わるかもしれない
O:定期薬DO、HbA1c:8.0
A:継続服用指導
P:引き続き飲み忘れなく継続するよう指導
N:処方変更されたか?

制限時間は60秒です。
このまま投薬「するか」「しないか」を判断してください。
投薬しない場合、どの医薬品の添付文書を確認するかまで分かれば正解!
具体的な不備内容が分かった場合は大正解とします!

皆さま、60秒以内に答えは分かりましたか?
今回は実際にHAMAYOが経験したプレアボイド事例です。

現場の感覚として処方鑑査に当てられる時間は数秒から数十秒程度です。
薬剤師にとって「知っているか・知らないか」は非常にシビアな問題になります。

薬剤師
HAMAYO
そのまま投薬した場合、健康被害が起こるおそれがあり、
点数が減点されるなど、レセプト査定されるおそれもあります。

ここから先は答えです!
まずは大画面で60秒間考えてみよう



1.模擬処方箋の鑑査トレーニング

現役薬剤師HAMAYOが解説します。

1-1.答え

疑義照会の必要があります。

1-2.疑義照会の理由

シュアポストの添付文書に下記の記載があるため、SUとグリニドは併用できない
このまま処方した場合、査定される可能性が非常に高いです。

また、シュアポストはPTPにも記載があるように食直前服用が原則となります。

2.(6)本剤は速やかなインスリン分泌促進作用を有する。その作用点はスルホニルウレア剤と同じであり、スルホニルウレア剤との相加・相乗の臨床効果及び安全性が確立されていないので、スルホニルウレア剤と併用しないこと。

添付文書:シュアポスト錠

1-3.医師への提案例

SUとグリニドの併用はレセプト査定対象となり、いずれか一方の処方となります。

シュアポストを新規処方するのであれば、グリメピリドを削除する必要があります。
また、朝食後→朝食直前に変更する必要もあります。

2.処方せんの鑑査ポイント

SUもしくはグリニドが処方された場合、どちらかの併用がないか必ず確認する!
配合錠は思い込みで間違える場合もあるので、なるべく添付文書を確認しましょう。

SU一覧・用法
・グリメピリド:1日1~2回
・グリクラジド:1日1~2回
・グリベンクラミド:1日1~2回

チアゾリジン配合剤
・ソニアス配合錠:1日1回

グリニド一覧・用法
・ナテグリニド:1日3回食直前
・ミチグリニド:1日3回食直前
・シュアポスト:1日3回食直前

αーGI配合剤
グルベス配合錠:1日3回食直前

2-1.糖尿病のおすすめ指導せん

ハイリスク加算算定(糖尿病)における処方鑑査のポイント

2019.07.02

糖尿病の検査値HbA1c・血糖値表を服薬指導するための指導箋

2018.09.09

糖尿病のシックデイルールを服薬指導するための指導箋

2017.12.26

2-2.薬局勉強会用のPDF配布

今回の処方鑑査テストを薬局内でも情報共有するため、
鑑査テストのPDFファイルをダウンロードしましょう。
薬剤師にとって知識は武器となり患者を守る唯一の手段となります。

ぜひ勉強会の時にご活用ください!
薬局内の薬剤師のレベルを上げましょう!!

さらに薬学を極めたいあなたへ
コチラの定期購読がおすすめ!!

薬わかるがおすすめしたい最高の薬学雑誌4選

2016.09.12

3.次の処方せん鑑査練習へ

実際のプレアボイド事例より現役薬剤師が作成!
次回は、知らないと添付文書を見ても気づけないかもしれません。

実践的な体験をあなたへお届けしたい

第3回:調剤薬剤師のための処方鑑査テスト!査定されるポイント解説付

2019.12.26
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ABOUTこの記事をかいた人

薬わかるー指導せんー:管理人
調剤薬局勤務:研修認定薬剤師

京都薬科大学卒。大手調剤DSチェーンにて管理薬剤師を経験後、調剤薬局に転職。2015年10月より薬わかるー指導せんーを設立、薬の基本が一目で分かる最高の指導せんをあなたにお届けしたい!