「こんな加算どうやって算定するんだよ」
ややこしすぎる算定要件、医師に処方提案するというハードルの高さ、たぶん幻の点数で終わるとか思っていませんかーっ。
「どんな薬剤が減らせるんだろう」
「処方提案ってどうしたらいい」
お任せください!達人の服薬指導術HAMAYOがとっておきの裏ワザを考えたのでご紹介します。使うのは自由ですが、算定しすぎに注意してください。
1.服用薬剤調整支援料の算定方法
算定要件を満たす患者の薬歴にチェックを入れておくことが大切です。
1-1.算定要件について
頓服薬や外用薬を除く内服薬6種類以上を4週間以上服用している患者が対象です。他医療機関との合算でもOKです。
薬剤師の判断で勝手に医師に提案はダメなので注意してください。患者の薬を減らしたいという意向を踏まえて提案する必要があります。
ー必ず確認すること2つー
内服薬6種類以上・4週間以上服用あり
薬を減らしたい患者の意向あり
1-2.算定までの流れ
算定までの流れを具体的にご紹介します。
- FAXで処方提案をする
- 2種類減薬まで経過を観察する
- 減薬された状態が4週間続く
医師への処方提案を文書でおこないます。減薬の提案は1種類だけでもOKです。この時、必ず薬歴に患者の意向や提案に至る経過を残す必要があります。
提案時、患者の同意があれば服薬情報等提供料(20点)を算定できます。
患者本人より減薬意向を確認する。
現在、鎮痛剤3種類・ビタミン剤1種類を服用中だが、軽微な痛みは続いている。このまま漫然と服用すれば、胃・腎障害リスクもあるので痛みを観察しながら減薬していくことを提案する。
次回来局時からいきなり2種類減薬されなくてもOKです。時間がかかっても、1種類ずつでもいいので、最終的に2種類減薬したときに算定のチャンスが訪れます。
減薬をした医療機関は「薬剤総合評価管理料(250点)」を算定し、さらに減薬の経緯を薬局に情報提供することで「連携管理加算(50点)」を算定できますが、しない場合もあります。
減薬後、いきなり算定はできません。
その状態が4週間以上続いたときに「服用薬剤調整支援料(125点)」を算定します。
薬局で算定時は、レセプト摘要欄に調整前後の薬剤の種類数を必ず記載してください。医療機関から情報提供があった場合は詳細を薬歴に残しておきましょう。
◯月◯日処方提案後、◯月◯日7種類から5種類へ「リリカOD錠・メコバラミン錠」が減薬される。◯月◯日経過良好のため、服用薬剤調整支援料を算定する。
1-3.算定における注意事項
複数規格が処方されている場合のいずれかの削除、配合錠への変更、内服から頓服・外用薬等への変更は減薬とはならないので注意してください。
過去1年以内に算定している場合は、前回の種類数からさらに2種類減薬する必要があります。ちなみに10→8→6と段階的に調整すれば、2回連続で算定もできる!
2.算定するための裏技5つ
お決まり技から裏技まで、私たちが服用薬剤調整支援料を算定するためのいろいろなやり方を考えてみました。
2-1.お決まり技!補助薬の減薬
疾患の中心となる薬以外で整腸剤・下剤・胃腸薬・痛み止め・ビタミン剤など、補助的に使われている薬が多くある患者はいませんか?効果と副作用のバランスをよく考えて、減薬を提案してみてもいいでしょう。
2-2.チャンス到来!季節の変わり目
春〜夏に増える抗アレルギー薬、秋〜冬に増える頻尿の薬など、何の薬か忘れて季節が変わっても漫然と服用している患者はいませんか?こんな時は減薬を提案する絶好のチャンスかもしれません。
2-3.裏ワザ!投薬後に電話戦法
4週間以上の新規処方がある場合、服用後3週目に電話で経過を確認してみる。前もって減薬の提案をしておけば、次回来局時からいきなり算定できるチャンス到来!
2-4.最終奥義!?数撃ちゃ当たる
患者の意向は確認しますけど、たぶん減薬したくない患者なんていないでしょう。対象患者すべてに何かしらの理由をつけて減薬の提案をしまくれば、そのうちどこかでヒットするでしょう。
2-5.王道!!達人の服薬指導術
生活習慣を改善すれば減薬できる薬は多々あります。提案後から薬わかるの最高の指導せんを使って徹底的に生活指導しながら、あなた自身の手で減薬の成果を掴み取りましょう!!
3.まとめ
大手調剤薬局はあの手この手で算定してきますよ。負けるな!中小薬局!!まず提案の第一歩を踏み出しましょう。
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