ニキビ治療で押さえておきたい洗顔の基本7つ

最近、海外では一般的に使われている過酸化ベンゾイル(BPO)が配合されたベピオゲルやデュアック配合ゲルが日本でも処方できるようになりました。今回は、BPOを使うときの注意点とニキビ治療には欠かせない正しい洗顔方法についてご紹介します。

1.ニキビに対する作用

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BPOは厚くなった角質をはがすことで、毛穴のつまりを取り除きます。アクネ菌の増殖を防ぎ、炎症の悪化と化膿を防ぐことでニキビに対して効果を発揮します。

2.主な副作用は?

使用開始から1ヵ月以内に副作用が起こりやすい。実は、3人に1人は副作用がでる可能性があります!

  • ヒリヒリ感・赤くなる
  • 乾燥・皮膚に粉がふく
  • かゆみ・かぶれ

軽度であれば1週間程度でおさまるため、そのまま使用を続けてください。副作用がひどい場合は、中止もしくは3日に1回など間隔をおいて塗布することが推奨されています。

3.使用方法は?

BPOは副作用が多いため、皮膚刺激を少なくするためにヒルドイドローションなどの保湿剤と一緒に処方されることが多いです。皮膚環境を整えることで、副作用を軽減することができます。赤ニキビがある患者ではアクアチムクリームなどの抗菌剤も一緒に処方される。

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⦿BPO:ニキビとその周辺に広げるように塗る。
⦿抗菌剤:赤ニキビ部位だけに塗る。

※メーカーの指導せんへのリンクです。

4.洗顔が重要

ここまでBPOを使うときの注意点についてご紹介しました。ニキビ治療の注意点は医師・薬剤師から教わりますが、洗顔について指導を受けたことはありますか?実は、ニキビ治療に洗顔は重要な要素の1つとなっています。

4-2.ニキビ治療は洗顔から始まる

先ほどの使用方法を確認してみましょう。ニキビの治療はすべて洗顔から始まっています。

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間違った洗顔をすると乾燥が進み、副作用が起こりやすくなります。皮膚刺激を少なくするための正しい洗顔方法が重要なのです。薬わかるの指導せんなら30秒で正しい洗顔方法を習得することができます。

5.正しい洗顔方法

洗顔の基本はやさしく撫でるようにすることです。過度の洗顔は必要な脂分までとってしまうため禁忌です。

  1. 洗顔は1日2回まで
  2. 肌には、適度な脂分が必要です。過度に脂分をとってしまうとかえって脂の分泌が増えてしまいオイリー肌となります。

  3. まずは手を洗う
  4. 手の汚れが肌に移ってしまいます。石鹸でよく手を洗ってからしっかりすすぎます。

  5. 洗顔料をよく泡立ててから
  6. 泡立てネットを使ってモコモコの泡を作ります。水分をよく含んだ生クリームのような泡が理想です。

  7. ゴシゴシしない!やさしく円を描くように洗う
  8. Tゾーンから頬、目口の順番でやさしく撫でるように洗います。脂が多いからと鼻をゴシゴシと洗うのは絶対にやめてください。

  9. 泡が残らないようによくすすぐ
  10. ぬるま湯で泡がなくなるまでよくすすぎます。水温は「少し冷たいくらい」がベスト。冷水や熱水は肌への刺激を増やすのでやめたほうがいいでしょう。あごやこめかみはすすぎ残しが多いので注意!

  11. タオルをやさしく押し当てるように水気をとる
  12. 絶対に擦らないようにふきます。ここで汚いタオルを使うと今までの洗顔が無意味になります、必ず清潔なタオルを使いましょう。

  13. 洗顔後はすぐに保湿剤を
  14. 洗顔後から肌の乾燥が始まっています。5分以内には保湿剤を使うようにします。

6.記事の指導せん

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HAMAYO
薬剤師からのコメント
軟膏の塗る順番、注意点だけでなく根本的な洗顔方法を確認することが何よりも重要です。こちらの指導せんが役立ちます!

7.まとめ

今回はBPOの注意点とニキビ治療の基本となる正しい洗顔方法についてご紹介しました。正しい洗顔をすることはニキビを早く治すだけでなく予防にもなります。定期的に洗顔方法を確認しましょう!

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ABOUTこの記事をかいた人

薬わかるー指導せんー:管理人
調剤薬局勤務:研修認定薬剤師

京都薬科大学卒。大手調剤DSチェーンにて管理薬剤師を経験後、調剤薬局に転職。2015年10月より薬わかるー指導せんーを設立、薬の基本が一目で分かる最高の指導せんをあなたにお届けしたい!