薬剤師は愛情をもって患者さんに接していますか?ただルーティンワークのようにお薬をお渡しする毎日にはもうウンザリ!そんなあなたにHAMAYOが体験したスペシャルな出来事をご紹介します。
1.あるかかりつけ薬剤師のお話
子供のお薬を薬局にもらいに行ったときのお話です。薬剤師からもらった「あるモノ」にとても感動しました。
1-1.病院をイヤがる子供
さくら(仮名)はお薬が嫌いでいつも病院・薬局をイヤがっています。どうやら白衣を着ている人を見ると、注射されるのではないかと不安に思うみたいです。
そんなさくらには大好きなブタのぬいぐるみがいます。持っていると安心するみたいで、ブタのぬいぐるみがないと病院にすら行ってくれません。
1-1.近所の薬局の薬剤師さん
いつも近所のわかる薬局(仮名)で薬をもらっていました。優れた服薬指導をしてくれるわけではありませんが、笑顔がステキな薬剤師さんがいるのが印象的な薬局です。
2回目に薬局を訪れたとき、子供への薬の飲ませ方を服薬指導してくれました。
薬剤師さんとの会話
1-3.あの苦いお薬
みなさんご存知のクラリスロマイシンが処方されました。子供がイヤがるお薬ランキングトップ3に入るのではないでしょうか?
いろいろ飲ませ方を工夫しましたが、体重が増えて飲む量も多いので溶かすのも大変です。
そして・・・
数ヶ月後のある日
1-4.大変な1日
この日は子供が朝から高熱をだして大変でした。いつものようにブタのぬいぐるみを抱きしめて病院に行きます。インフルエンザの疑いがあったので検査をするコトに、あの鼻に綿棒をいれる大変なヤツです。
予想はしていましたが、痛かったみたいでひどくグズりました。結局インフルエンザは陰性で風邪薬が処方されたので、そのまま近所の薬局へ行きます。
1-5.いつもの薬剤師さん
まえと同じ薬剤師さんが服薬指導してくれました。子供もグズっていたので早く帰りたいと思っていましたが、薬剤師さんの対応に驚いた!
薬剤師さんとの会話
薬剤師さんが
さくらの方を向いて
お薬手帳に貼ってくれた素敵な付箋
2.ブタの絵から学んだこと
どんな言葉でも表現できない!この「絵」にはとてつもなく感情を揺さぶられました。わたしが服薬指導で感動したのは、今までの人生でこれが初めてです。
2-1.スキルを凌駕する愛情
コミュニケーション能力は服薬指導で大切なスキルの一つです。しかしスキルを凌駕するモノ・スキルを何倍にも効果的にするモノがある。それは患者さんへの愛情だった。
2-2.目に見えない愛の力
人の心を開くには目に見えない愛の力が絶大な威力を発揮する。しかし、これはやろうと思って出来ることではない。愛情を心で感じたとき、ヒトは無防備なまでに感情をさらけ出し感動するのだろう。
3.かかりつけ薬剤師に必要な愛情
わたしはこの抽象的な概念「愛情」が今まで理解できなかった。だからスキルを磨いた。コーチング・営業・心理学、あらゆるスキルからかかりつけ薬剤師指導料を算定するには何が必要か考えた。
しかしこの薬剤師さんの服薬指導で考え方が変わった。かかりつけ薬剤師には「愛情」が必要不可欠だ!
3-1.愛あふれる服薬指導
この薬剤師さんのように愛あふれる服薬指導をするにはどうしたらいいのか?心の底から患者さんを思うしかないだろう。簡単にできることではない!
患者さんが薬剤師の愛情を感じたとき、あなたこそが「わたしのかかりつけ薬剤師だ!」と思ってもらえるだろう。この薬剤師さんはパートナーであることがとても残念だった。
3-2.この薬剤師からもらう
患者は薬局につくのか?イヤ、これからの時代は違う!この薬剤師からお薬をもらいたい。これからは薬剤師個人に患者さんがつく時代に入っていく。
そこに必要な薬剤師の技術はコミュニケーションスキルだけではない!患者さんを思いやる無償の愛が必要だ!
4.まとめ
目の前の患者さんに、あなたにしか出来ないコトを考えてみよう!もっともっと患者のために何かできるはずだ。
※こちらの記事はHAMAYOが実際に体験した出来事を一部加工して作った記事です。事実とは異なる表現が多少含まれます。