こちらの記事は薬剤師および医療関係者向けに書かれた記事です。
2016年調剤報酬改定で、薬局には後発品使用率80%という目標が掲げられました。あなたの薬局では後発医薬品調剤体制加算は算定できていますか?
お任せください!薬わかるがジェネリック医薬品をおすすめする魔法の言葉をご紹介します。
1.初回の声かけの重要性
ジェネリックを選択するかどうかは初回の質問がとても重要です。薬わかるが考える声かけのポイントは3つあります。
- YES・NOで答えられる質問
- 医師の許可
- 自信を持って
人間は簡単に答えられる質問を好む傾向にあります。ジェネリックか先発品どちらにするか聞くよりも、YES・NOで答えられる質問をしましょう。
薬剤師が勝手に薬を変えた!と勘違いする方がいます。医師もジェネリックで大丈夫と書かれた処方せんですよ、と一声かけるだけで印象はまったく違います。
患者さんが不安に思わないように自信を持って言い切ることが大切です。国の厳しい審査を通っているので、ジェネリックで効果が落ちることはありません!
承諾率90%以上の魔法の言葉

2.タイプ別ジェネリック対策
ジェネリック医薬品を「知らない・よく分からない」と答える患者さんはまだいます。ジェネリックは100%認知されている言葉ではない!患者さんはジェネリックをどのように考えているのでしょうか?3つのタイプに分かれます。
2-1.ジェネリックがいい
メリットをよく理解しており「ジェネリックがいい」と言ってくれるタイプです。
行政やメディアによる宣伝でジェネリックという言葉はだいぶ認知されてきました。薬局としても患者さんの希望に沿えるように努力する必要があります。
ジェネリックに変更できる薬は、すべて変更してください。1人しか使っていない薬でもジェネリックを在庫することが大切です。
2-2.よくわからない
くわしくは理解しておらず「分からない」と言ってくるタイプです。言葉にはしないで雰囲気で分かる場合もあります。得体のしれないものは選択したくないので、多くの患者さんが先発品を希望する傾向にある。
ジェネリックの説明をしっかり行う。理解が難しい方や判断できない方の場合は、薬剤師の判断でジェネリックを調剤しましょう。

ジェネリックとは先発品と効果・安全性が同じでお値段が安いお薬です。負担金が減るだけでなく、飲みやすいように改良されているお薬もあります。
2-3.ジェネリックはイヤ
よく理解しているが、希望しませんと断言されるタイプです。テレビやインターネットの批判的な記事・先発品を信頼する医師からの助言・パッケージ変更を嫌がる、など理由は人それぞれあります。
患者さんの不安や思いに耳を傾けるること。少しずつジェネリックへの誤解を解くことが大切です。体調変化で薬が変わるときは不安な思いが強いため、症状が安定しているときに1つずつ変更を促すことがポイントです!

3.ジェネリック80%に向けて
2018年末までに80%を超えるために薬局・薬剤師としてできることを考えてみました。薬剤師もジェネリックに対する知識をブラッシュアップする必要があります。
3-1.オーソライズドジェネリック
先発メーカーから公認されたジェネリックです。原料・添加物・製造方法がすべて先発品と同じで、パッケージだけが違います。
これなら95%ジェネリックに変えてもらうことが可能です!中身がまったく同じなので、先発品を希望する患者さんでも安心して選択することができます。
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3-2.アドバンストジェネリック
先発品にはない規格や剤形のある付加価値ジェネリックです。半錠にしているもの、飲みにくいもの、利便性が上がるもの、など薬剤師が提案する幅が広がります。患者さんだけでなく、医師にも積極的に提案していきたいジェネリックです。
- ブロチゾラム錠0.125mg
- アミオダロン錠50mg
- タクロリムス錠3mg
- アンブロキソールOD錠45mg
- アトルバスタチンOD錠
- イトラコナゾール錠
3-3.グッドジェネリック
メーカーのこだわりを感じるジェネリックです。製造方法に独自技術を使用することで先発品にはない特徴を見出しています。
子供はお薬の味にとても敏感!独自の製造方法でタカタ製薬の粉薬は先発品よりも飲みやすい。
- クラリスロマイシンDS
- プランルカストDS
防腐剤フリーのPF点眼はソフトコンタクトレンズでも装着したまま点眼可能!目にもやさしい。
- ヒアルロン酸ナトリウムPF点眼
- ラタノプロストPF点眼
3-4.規格・全量の変更
錠剤の大きい先発品は、規格の小さいジェネリックに変更すると飲みやすくなります。同一規格があるのに、ムダに半錠にしている場合もヒートに変更すると携帯性がよくなります。薬局としてもジェネリックの数量シェアが上がるため積極的に提案したいところです。
- カルボシステイン:500mg×1→250mg×2
- レボフロキサシン:500mg×1→250mg×2
- フロセミド:20mg×0.5→10mg×1
3-5.一般名は原則ジェネリック
厚生労働省は「一般名の扱いは原則ジェネリック」と位置づけています。患者の同意を得ずにジェネリックで調剤をしても問題はありません。
しかし、勝手にジェネリックに変更されることでトラブルの原因にもなりかねない。言葉一つで患者さんの印象はガラッと変わります。

こちらのお薬は医師もジェネリックの使用を勧めているので、今回はジェネリックでさせて頂いてもよろしいでしょうか?
3-6.医師の理解
処方せんにジェネリック不可印がついている場合は薬局側でどうすることもできません。医師は訪問する回数が多いMRを好む傾向にあります。MSやMRをうまく利用して医師のジェネリックに対する理解を得ましょう!
患者さんから医師に「ジェネリックでお願いします」と言ってもらうことも大切です。
先発品メーカーが後出しするOD錠は普通錠とはまったく添加物が違います。OD錠を発売するための審査は、ジェネリックの審査とほとんど同じです。添加物の違いによりジェネリックの効果が違うという話になれば、OD錠も効果が違うことになります。
3-7.定期的な確認
患者さんの希望はその時の薬、病名、気分などで変わるものです。初めて高血圧と診断されたので初回は先発品にしておこう、など一時の選択のまま時間が止まっていませんか?
先発品を希望される方でも症状が安定している場合は少なくとも3ヵ月に1回は意向を聞く必要があります。体調不良による薬の変更時は不安な思いが強いため、安定しているときに聞くことがポイントです。
3-8.お試しジェネリック
分割調剤は最後のひと押し!60日以上の長期処方をもらってる患者さんは、すべてジェネリックに変更することに恐れがあります。もしも合わなかったらムダになってしまう・・。
ジェネリックにするかどうか悩んでいたら提案する価値はあります。外用剤でお試しジェネリックをするときは疑義紹介で対応すること。
4.まとめ
増え続ける医療費を抑えるキーワードはジェネリックだ!今こそ薬剤師の意識をさらに高めるときではないだろうか?後発品医薬品調剤体制加算2へ向けてチャレンジしていこう。
ジェネリック医薬品はご存知でしょうか?今回のお薬は医師もジェネリックで調剤してくださいと書かれた処方せんです。効果はかわりませんので、ジェネリックでおつくりしてもよろしいでしょうか?