こちらの記事は薬剤師および医療関係者向けに書かれた記事です。
患者さんの信頼を得るには、自分がどんな薬剤師なのか知ってもらう必要があります。今回は、プロフィールボードを使った服薬指導術をご紹介!些細なツールがコミュニケーションの幅を大きく広げてくれるので、ぜひご活用ください!
1.自己紹介はしてる?
名前だけ自己紹介をして服薬指導をする薬剤師は多いと思います。名前を覚えてもらうためにはいいと思いますが、毎回名前だけ自己紹介をされても微妙ですよね・・・。
2.相手を知ると話しやすくなる
コミュニケーションの基本は、まず自分のことを知ってもらうことです。何も知らない相手にあなたは本音を話そうと思いますか?名前だけではなく、いろいろなことを知ってもらうことで会話しやすい環境が構築されていきます。
2-1.名前以外の情報
名前だけではない情報をいかに伝えるかがキーポイントです。出身大学、認定薬剤師の有無、年齢、調剤経験など薬剤師としての自分の経験値をPRしておくと患者さんの信頼も増してきます。意外と肩書きって大事です。
2-2.共通項はグッと近づく
話している相手と共通項があったら親近感がわきませんか?些細な事でもいいので共通項を見つけると、患者さんとの距離はグッと縮まります。普段聞けていなかった家族背景など、プライバシーにかかわる情報も話してくれるかもしれません。
- 実は私も同じお薬を飲んでいるんですよ。
- 私も同じくらいの子供がいまして。
- 私はこれで禁煙できました。
3.プロフィールボード
あなたのプロフィールボードを作るなら
旅行会社の担当の方が、「お休みでこんなところに行きました。」みたいなプロフィールボードをカウンターの片隅においているのを見たことがありませんか?何か共通する話題や聞いてみたいことがあったら、聞いてみたくなりますよね。実はこのプロフィールボードが服薬指導でも役立つんですよ!
3-1.趣味は生かせ
プロフィールボードに書いてある趣味を見てくれたら、同じ趣味を持つ方はかなりの確率で聞いてきます。共通の趣味があると会話は大きく広がります。実は、このような些細な会話の広がりが患者さんとの信頼関係へとつながっていきます。
- 近隣のラーメン店は制覇しました。
- こう見えて、料理はプロ並みです。
- 以前はヘビースモーカーでした。
3-2.専門分野を書く
自分が得意な分野を書いておくことで患者さんも相談しやすくなります。複数、薬剤師がいる薬局では専門分野をわけておくことで、薬剤師の知識が深堀りされるというメリットもあります。薬剤師ってまじめな人が多いから専門性を持たせると頑張って勉強したりするんですよね。
- 高血圧や糖尿病の知識は豊富です。
- 育児で悩むことがあればご相談ください。
- 自称アトピー専門薬剤師です。
あなたのプロフィールボードを作るなら
4.まとめ
プロフィールボードを投薬カウンターの片隅に置いておく・待合室に貼っておくだけで自然と薬剤師に親近感がわくようになります。あなたも自分だけのプロフィールボードを作ってみませんか?