こちらの記事は薬剤師および医療関係者向けに書かれた記事です。
電子薬歴や音声薬歴が浸透してきた薬局業界ですが、さまざまな事情で紙薬歴を使ってる薬局は多い。優先順位の低さからため込まれて、未記載問題や残業の原因になる薬歴たち。あなたにとって、頭を悩ませる原因となっていませんか?そんな薬剤師は必見です!今回は、薬歴をかく時間を40%削減する9つのポイントをご紹介します。
1.薬歴を速く書く9つのポイント
すべて実行すれば今までより40%薬歴をかく時間を削減することができる。個人でできることもあれば、グループでしないとできないこともあります。グループ企業の場合は、ぜひ上司に提案してみてください。あなたの株がグングン上がること間違いなし!
- 漢字はなるべく避ける
- 略語を使う
- 文末をなくす
- ボールペンを変える
- 服薬指導後すぐに書く
- なるべく座って、持ち方正しく
- 薬剤師名はハンコで
- 先確認 ・ 先指導
- 重要ポイントは赤線をひく
漢字よりもひらがな、カタカナ、アルファベットのほうが画数が少ないため速く書くことができる。字数の多い漢字はなるべくひらがなで、英語表記でも意味が伝わるものはなるべくアルファベットで書いたほうがよい。
テクニック例 :
飲む ⇒ のむ | 塗る ⇒ ぬる |
高 ⇒ Hi | 低 ⇒ Low |
確認 ⇒ カクニン | 下痢 ⇒ ゲリ |
文字数が長いフレーズや決まり文句など、略語を使うことで速く書くことができる。略語は個人で勝手にされると他の薬剤師が薬歴を読めなくなります。グループ内で統一しておく必要があるでしょう!
テクニック例 :
副作用 ⇒ SE | コンプライアンス ⇒ Comp |
血圧 ⇒ BP | 糖尿 ⇒ BS |
あり・追加 ⇒ (+) | なし・削除 ⇒ (-) |
ワーファリン ⇒ WF | 軟膏 ⇒ Oint |
うだうだと無駄な文は必要ありません。なるべく単語のままで簡潔に伝わる文を意識することで速く書くことができる。薬歴は文字数をたくさん書けばいいというものではありません。
テクニック例 :
風邪をひいて咳がでる ⇒ かぜ、せき(+) |
下痢がひどくてつらい ⇒ ゲリひどい |
ワーファリンが削除になる ⇒ WF(ー) |
ワーファリンが減量になる ⇒ WF-Down |
低血糖はない ⇒ Low-Bs(-) |
副作用の確認をする ⇒ SEカクニン |
もしかしてメーカーからもらったボールペンを使っています?これが生産性を落とす極みです。無料の落とし穴にはまってはダメ!書きやすいボールペンに変えるだけで速く書くことができる。ポイントは低摩擦、グリップ性の良さです。摩擦が少ないほどなめらかにストレスなく書くことができます。
さらにスピードを上げたいなら、万年筆がおすすめです。異次元の書きやすさ!文章を書くことを仕事にする方は万年筆ユーザーが圧倒的に多い。
記憶が新しい指導直後に書くのがベストです。HAMAYO的こだわりは指導直後に30秒だけ薬歴タイムを作ります。30秒であれば待ち時間にほとんど影響はありません。時間の感覚を大切にするために、薬歴をかくまえに砂時計を逆さまにします。砂がすべて落ちたら問答無用で次の業務にうつりましょう!
時間を決めるだけで仕事は驚くほど速くなります。初心者はまず1分計からスタートしてみてもいいでしょう。

立ちカウンターで服薬指導する薬局は問題あり!立って書くのと、座って書くのではペンの角度が変わります。ボールペンは紙に対して50度の角度が最もきれいに速く書くことができます。立ちながら書くと80度くらいまで角度が急になるため、字が雑になりがちです。薬歴をまとめて書くときはなるべく座って書くようにしましょう。
名前をサインのように書かれると、誰がかいた薬歴か分からなくなります。時短にもなるので、ハンコを押すようにしましょう。手持ちのハンコとは別でカウンターにセットしておく、開けるストレスがないキャップフリータイプがおすすめです。
服薬指導前に、前回の薬歴を確認します。内容をふまえて今回、服薬指導すべき内容をあらかじめ「A」「P」に書く。服薬指導後、「S]「O」を書いて、別途指導した内容があれば「A」「P」に追記します。これを先指導といいます、W鑑査まち、調剤の合間の時間で先指導をすすめていくと、薬歴が速くかけるだけでなく服薬指導も充実したものとなります。指導せんをはさんでおくとさらにベスト!
薬歴の中で重要なポイントがある場合は、赤線をひいておく。これで薬歴のポイントがわかりやすくなり、次回服薬指導のときにどこを重点的に服薬指導すべきなのか簡単にみつけることができます。
2.薬歴はこうなる
うだうだと無駄なことばかり書いた薬歴とHAMAYO的こだわりをもった薬歴を見比べてほしい。ことの重大さに気づくはずだ。薬剤師の残業代、不満で悩まされる経営者の方は早めに行動することをおすすめする。
改善前 ;
薬歴 |
---|
S : 会社の検診でひっかかって、近くの病院を受診したらピロリ菌がみつかった |
O : 併用薬なし、アレルギー歴なし、除菌1回目 |
A : 副作用について指導、のみきりの重要性を確認する |
P : 下痢をすることがあります。除菌効果が下がるため飲み忘れなくしっかり服用してください |
改善後 ;
薬歴 |
---|
S : ケンシン⇒クリニックへ、ピロリみつかる |
O : へ(ー)、アレ(ー)、1回目 |
A : SE、のみきり、 |
P : SEゲリチェック、さいごまでのみきる |
3.まとめ
薬歴は先指導後、速く、簡潔にかく!サクッと仕上げて、服薬指導に時間をあててください。薬歴は速く書いて、残業しないで早く帰る。これがゼネラリストな薬剤師の働き方です。