質の高いワーファリン治療はNOACと同等レベルの最高のパフォーマンスを発揮します。
ただ、何かと注意点が多いので服薬指導がとても重要!
「こんな指導せん欲しかった」
「ハイリスク加算の算定に使える」
そんな薬剤師の願いを叶える最高の指導せんをご紹介します。
これで、あなたも達人の服薬指導術をマスターしよう!
ワーファリンはハイリスク医薬品
特定薬剤管理指導加算の対象医薬品です
1.ワーファリンの基礎知識
米国ウィスコンシン大学の頭文字の WARFとクマリン系薬物の語尾ARINからワルファリンと名付けられました。
1-1.作用機序について
血小板への直接的な作用はありません。
肝臓でビタミンKの代謝サイクルを阻害することで抗凝固作用を発揮します。
1-2.効果・効能について
直接の抗凝固作用はないので、すでに形成された血栓は溶解できない。
血小板の関与が強い動脈血栓よりも、静脈血栓に効果的です。
1-3.適応疾患について
心筋梗塞・脳卒中の再発予防から、不整脈の1つである心房細動による血栓を予防する目的で使われます。
医師から「不整脈のために飲む薬」と説明を受けている場合があります。
血液をサラサラにする薬と説明すると、患者は混乱してしまうので、薬を飲み始めたキッカケを確認しておこう!
2.服薬指導に使える指導せん
注意点をおさらいしながら、普段の服薬指導でどんどん活用してください。
薬わかるのおすすめ文言例を使ってみよう!
2-1.食事について
作用機序から考えて、ビタミンKの多い納豆・クロレラ・青汁は食べれない。
他にも緑黄色野菜・海藻は連日、食べ過ぎないように服薬指導しよう!
適量のアルコールは問題ないが、飲酒後7時間は服用を避けた方が良い。
夕食後で処方されているときは、朝食後にできないか疑義照会してみよう。
- ほうれん草・春菊・パセリ
- ブロッコリー・小松菜・みつば
- サニーレタス・ニラ・クレソン
- ワカメ・昆布
ビタミンKの服薬指導におすすめ!
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- 効果が落ちるので、納豆・クロレラ・青汁は食べれません。
- サプリメントなど飲みたいときはご相談ください。
2-2.飲み忘れについて
1日1回朝食後で処方されているとき、夕食後までに飲めばOK。
1日2回朝夕食後で処方されているとき、朝の飲み忘れは昼食後まで、夕の飲み忘れは寝る前までに飲めばOK
それでも忘れてしまったとき、1度に2回分は絶対に飲まないように服薬指導しよう!
飲み忘れの服薬指導におすすめ!
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飲み忘れを聞くよりも、飲み忘れたときの対応方法を服薬指導してみよう。
さらに詳しくはコチラへ
- 飲み忘れたときは、夕食後までに気付けば飲んでください。
- 飲み忘れても、1度に2回分は飲まないようにしてください。
2-3.副作用について
血液をサラサラにするお薬なので、血が止まりにくくなります。
日常生活では、ハミガキ・ひげ剃りを気をつけることで出血リスクはだいぶ減らせます。
血便・血尿・鼻血・あおあざが出来ていないかチェックすることも大切ですが、聞きすぎは患者の不安をあおってしまうので注意!
出血リスクの服薬指導におすすめ!
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ワーファリンだけでなく、出血リスクのある医薬品すべてに使えるように仕上げました。
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- 歯ブラシは「やわらかめ」、カミソリは電気シェーバーにしましょう。
- 尿や便に血が混じるときは薬が効きすぎている可能性があるので、病院に受診してください。
2-4.検査数値(INR)について
ワーファリン治療では定期的な血液検査が必須です。
お薬手帳にTTRの指導せんを貼り付けて、検査値を記録していく。
PT-INRが高ければ、出血リスクが高くなります。
PT-INRが低ければ、過剰なビタミンKをとっていないか食生活を再確認しよう!
INRの服薬指導におすすめ!
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薬剤師だけでなく患者さんと一緒に検査値を管理する習慣をつけよう。
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- こちらの指導せんで検査値を一緒に管理していきましょう。
- INR低めなので、納豆や青汁などビタミンKの摂取には引き続き気をつけてください。
2-5.手術時の休薬について
ワーファリンの半減期は55〜133時間と長いため、2日程度やめたところで効果は持続しています。
一包化の場合は、誤って服用してしまうケースもあるため休薬日の確認と一包化の調整は必須です!
ワーファリン以外の薬やサプリメントでも休薬が必要なものがあるので、合わせて確認しておくといいでしょう。
休薬の服薬指導におすすめ!
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市販されているEPA・DHAでも注意が必要です。
併用薬だけでなく、サプリメントも確認しておこう!
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- 少しでも出血を伴う処置をするときは、必ず医師に併用を伝えるようにしてください。
- ワーファリンだけでなく、大手術のときはサプリメントにも注意が必要です。
3.まとめ
薬わかるの最高の指導せんを使えば、患者満足度も上がる!
「指導せんで始まる服薬指導」
あなたを薬わかるワールドへご招待します。
ようこそ達人の服薬指導術へ!
健康のために野菜ジュース・サプリメントなど始める人は多いので、定期的なチェックが欠かせません。