日本人は褒めるコトが下手で、褒められるコトにも慣れていません。
だから、患者を褒めれる薬剤師にはとても希少価値があります。
「患者さんがまったく話を聞いてくれない。」
「DO処方で服薬指導に悩む。」
そんな薬剤師にHAMAYOがコーチングから学んだ患者を褒めるスキルを教えます。
患者を褒めるだけで、服薬指導の達人になれますよ!
1.ネガティブな服薬指導は嫌われる
薬剤師は服薬の問題を見つけるコトだけが仕事ではありません。
問題解決思考は時として、コンプライアンスを下げる原因になってしまいます。
1-1.問題解決思考で陥りやすい罠
副作用・飲み忘れ・併用薬など、その質問は薬歴を書くため!?
無反応な患者に質問責めをすると・・
患者は尋問されているような気分になります。
問題解決思考は大切ですが、やりすぎると最悪な服薬指導になってしまう。
1-2.ネガティブワードの多用
これはダメ・あれはダメ・こんな副作用がある。
このようなネガティブな印象を与える言葉を多用すると・・
患者さんはお薬・病気に対してネガティブなイメージをもってしまう。
それがコンプライアンスを下げる原因になります。
2.ポジティブな服薬指導が好まれる
ネガティブワードをなくして、ポジティブに患者を褒める服薬指導をしてみましょう。
2-1.患者の良い点を見つける
今までの視点を少し変えて、患者の良いところを探してみる!
そして、見つかったら必ず褒めるようにしてください。
褒めるポイントは薬・病気に関連するコトだけではありません。
身につけているもの、雑談の中で気づいたコトなど、何でも褒めてみましょう。
2-2.過去は褒めて、未来を提案!
服薬状況で悪いところが見つかっても、いきなり指導モードに入ってはいけません。
まずは、今までの良いところを褒める!
問題点は提案するように服薬指導してみよう。
3.褒め方のコツ
HAMAYOがコーチングから学んだ褒め方を薬剤師向けに応用しました。
普段の服薬指導のどんな場面で使えるか、会話例を参考にしてください。
- 主語を私にして褒める
- 大げさに褒める
- 具体的に褒める
- 過程・努力を褒める
- プライベートを褒める
たいてい「褒められる人(あなた)」を主語にしますが、これを逆にするだけで驚くほど違ってきます。
「私」は「あなた」をどう思っているか伝えるコトが大切です。
普通の褒め方
達人の褒め方
飲み忘れがないこと、(私は)すごいと思います。
褒めるコトに慣れていない人は自分が大げさだと思って、ちょうどいいくらいの褒めレベルです。
表情豊かにジェスチャーを交えながら褒めるといいでしょう。
普通の褒め方
達人の褒め方
◯◯さんほど、しっかりコントロール出来ている人はなかなかいませんよ。
論理的にモノを考える理系人間には数字を使って褒める!
患者さんから聞いた検査値を繰り返し言うだけでも効果的です。
普通の褒め方
達人の褒め方
今回が125ー85だと、かなり安定していますね。
運動・食事療法を頑張っている患者さんは、たとえ結果が出ていなくても、姿勢や過程を褒める!
行動をそのまま褒めるよりも、その先にある能力・人間性を褒めると効果的です。
普通の褒め方
達人の褒め方
たまには雑談の中で、薬とは関係ないコトを褒める。
服装・知識・人柄など、疑問形で褒めるとお世辞になりにくい。
普通の褒め方
達人の褒め方
結構、忘れる人が多いんですよ。
何か忘れないコツってあるんですか?
4.褒め上手は実践あるのみ
いくら褒め方のポイントを学んでも、実践しなければ意味がありません。
HAMAYOの好きな言葉は、思い立ったら即行動!
4-1.まずは同僚を褒めよう
いきなり患者さんを褒めるのに抵抗がある人は身内から始めてみましょう。
家族・友達・同僚など、仲のいい人からトライしてみると良い。
4-2.4Sから始めよう
いきなり達人テクニックで褒めるのは難しいです。
日本ほめる達人協会が教える4Sを口ずさむコトから始めてみましょう。
- すごい
- さすが
- 素晴らしい
- 素敵
5.まとめ
褒めるスキルをマスターして患者をポジティブな気分にさせよう!
人を褒めると、あなたの薬剤師人生も楽しくなってきます。
お酒を適量にすると、もっといいみたいですよ。