かかりつけ薬剤師指導料の算定方法についてＫＡＷＡが語ります。そろそろ様子見モードは終わりにしませんか？患者さんとどのように信頼関係を構築していくかがポイント！薬剤師のスキルも大事ですが、薬局のサポートも重要です。
１．なるべく同じ薬剤師で
たいていの薬局では服薬指導はランダムに決められた薬剤師がいくと思います。敢えて前回と同じ薬剤師が服薬指導するようにしてみてください！
１-１．ザイオンス効果
会う回数が増えるほど親近感がわくようになるという効果をご存知でしょうか？職場・学校内での恋愛が多い理由はザイオンス効果のためです。薬剤師も患者さんとの信頼関係を構築するなら、まずは服薬指導にいく回数を意図的に増やすことです。
コチラがオススメ
ザイオンス効果を高めるには、初回の服薬指導で「似顔絵つき名刺」を渡すと効果的です。家に帰ってからも薬剤師の顔を思い出すきっかけになるので、さらに親近感がわきやすくなります。
１-２．共通項・類似性の原理
人は共通していることがあると親近感がわく。同じ病気になった・趣味が同じ・出身地が近い、など些細なことがきっかけで急に患者さんとの距離感が近づくことがあります。
コチラがおすすめ
患者さんが身につけているもの、時計・バック・財布などあらゆるモノに興味を持つ。フリでもいいです。些細なことから意外な共通点が見つかります。
２．服薬指導プラスの演出
薬剤師として毎回しっかりと情報を与えていくことは、かかりつけ薬剤師としての必須要素です。薬わかるが提案する指導せんを使うのもいいでしょう！無料でお渡しできるモノがあればどんどん活用してください。
２-１．返納性の法則
人から何かをもらった時に返さなくてはと思う気持ちがはたらく法則です。スーパーで試食をした時に、まあまあ美味しければ買ってしまうのは返納性の法則によるものです。
ブドウ糖・糖尿手帳・血圧手帳・指導せん・各種サンプルなど。いろいろと考えてみましょう！
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２-２．あなただけのために
プレミアム感をどのように演出するかが大事です。人はありふれたモノよりも希少性があるモノを好みます。誰でも案内をしておけばいいというモノではありません。
３．達人の交渉術
どんなに患者さんとの信頼関係ができていても同意がとれなければ意味がない。同意を断られたときの対応方法も案外大事ですよ。
３-１．一貫性の原理
人はＹＥＳを繰り返すと、こちらの提案にもＹＥＳと言いやすくなる。簡単なＹＥＳを積み重ねて、最後にかかりつけ薬剤師の提案をしてみる。案外すんなりＹＥＳと言ってくれるかもしれません。
- こんな感じで次回も指導せんをお渡ししてもいいですか？
ＹＥＳ - 次も私が対応してもよろしいでしょうか？
ＹＥＳ - かかりつけ薬剤師制度はご存知ですか？
ＹＥＳ - かかりつけ薬剤師を持ちませんか？
ＹＥＳ！ＹＥＳ！！
３-２．第三者の法則
その場にいない第三者からの評価をもらうことで安心感がうまれる法則です。口コミが多いと安心して買ってしまうのは、第三者の法則のためです。信頼をおける医師・家族の名前をだすことで患者さんに安心感を与えます。
- ◯◯医師と連携・相談しながら◯◯様にベストな治療をサポートします！かかりつけ薬剤師として対応させていただきましょうか？
- 私は、◯◯様のご家族もみております。◯◯様もかかりつけ薬剤師として対応させていただきましょうか？
３-３．拒否されたときの対応
かかりつけ薬剤師を断られたとしても、動揺して制度自体を否定するような言葉は避ける。あなたの言葉に一貫性がなければ、かかりつけ薬剤師を選択する意味がなくなります。
- ✖️ : 同意いただかない場合でも、同等のサービスが受けられるので、今後も薬局をご利用ください。
- ○ : 適切な薬の管理はさせていただきますが、かかりつけ薬剤師についてもご検討ください。
４．まとめ
そろそろ様子見モードは終わりにしてかかりつけ薬剤師を推進していきましょう。思い立ったら即行動！！それがあなたの薬局の未来を左右する行動になります。
