「採用した薬剤師がイマイチだなあ・・」
面接ではとても好印象だったのに、一緒に働いてみると期待したほどではなかった。人材紹介会社からはデキる薬剤師だと聞いていたのに・・・
「採用面接ってどうしたらいいのだろう」
「薬局にあう薬剤師の見分け方が分からん」
これから薬剤師を採用しようとするとき、採用基準に悩む薬局経営者は多いと思います。
1.採用に失敗した有名人たち
社長自ら面接をして採用したが、会社にあわず結局辞めることになった事例は数多くあります。採用だけでなく、トップ人事を決めるときも注意が必要です。
1-1.孫正義✖︎ニケシュ
後継者として計約240億円もの給与を支払い、ソフトバンクの次期経営者となる予定だったがわずか2年で電撃辞任となった。理由は諸説あるが、ニケシュのやり方が孫正義の経営感覚と合わなかったのではないかと言われている。
1-2.星野佳路✖︎新人面接
星野リゾートの星野佳路は、面接で良いと思った人材が不発で、ダメだと思った人材が活躍した現実を経験して、自分は採用には向いていないと確信した。会社規模にかかわらず採用を完全に任せている社長は数多くいる。
1-3.安倍総理✖︎菅官房長官
おおよそ安倍総理と価値観が合いそうな人たちで固められた第1次安倍内閣は不祥事が相次ぎ何人もの大臣が辞職に追い込まれた。一方で、安倍総理とまったく合わなさそうな菅官房長官はとてもいい仕事をしているように思います。
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2.価値観が合う≠仕事ができる
面接で話が合うと、仕事もできそうと思いがちですが、ここには大きな落とし穴があります。価値観の一致と仕事の能力は完全に別物です!
2-1.価値観が違う薬剤師
薬剤師の面接をしていると、価値観の合う・合わないがどうしても採用基準に影響してきます。私個人の見解ですが、価値観という基準をいかに除外できるかがとても重要だと考えます。
経営者のビジョンと少し違うくらいの方が、薬局に新しい風が入り、事業が上手くいくことが多いように感じます。
2-2.従業員との相性はどうか
薬局という狭すぎる世界では医療事務や他の薬剤師との相性も非常に重要になってきます。人間関係のトラブルが理由で退職する薬剤師はとても多く、経営者よりもスタッフとの相性を第一に考えるべきでしょう。
経営者との性格が真逆くらいの方が、公私混同をうまく避けれて、事業が上手くいくことが多いように感じます。
2-3.今までの経歴はどうか
いきなり即戦力で経営者の希望どおりの薬剤師が採用できるなど、砂の中から金を探し出すようなモノです。入社後に育てるくらいの気持ちで採用する心構えが大切です。
少し不安になるくらいの経歴の方が、入社後に頑張って働いてくれて、事業が上手くいくことが多いように感じます。
3.未来を担う薬剤師の採用方法
薬剤師の面接で失敗しないための方法をご紹介します。社風にあった薬剤師をいかに客観的に見れるかがキーポイントです。
3-1.経営者は面接をしない
今までの面接で失敗したことが多い社長は、採用から退いたほうが薬局のためでしょう。どうしても主観的感情が入りやすく、価値観の一致から採用を決めてしまうと、後々トラブルになることが多い。
3-2.薬局をよく知る人物に任せる
主観的感情はなくして、客観的に薬剤師を見るため第3者に採用を任せる。社歴が長い医療事務や配偶者などがおすすめです。
職務経歴書の提出を求めれば、薬剤師スキルはなんとなく分かる。子株の社員ほど、社長にどんな薬剤師が合うか本当に分かっています。
3-3.No2薬剤師には任せるな
社長の右腕として活躍している薬剤師に採用を任せると、いい人材を採用しないという現実に悩まされることがあります。
人はみな自分の立場が危ぶまれるコトを嫌がり恐れます。自然とNo2薬剤師が下に見る薬剤師ばかりを採用するようになってしまいます。
4.まとめ
投げやりではなく将来を見据え戦略的に採用を他者に一任してみてください!きっといい人材が見つかるでしょう。
今すぐ採用面接を別の人に任せてください。そうすれば、あなたの薬局で問題が起こるコトはなくなります。