デパス、アモバンは向精神薬指定で投与日数30日まで

厚生労働省より平成28年10月14日から施行
デパス・アモバンが向精神薬に指定されます。処方日数制限は30日までです。

気分の落ち込み・寝つきが悪い・肩こり・頭痛まで気軽に処方されてきたデパスがついに向精神薬に指定されます。いったい何を気をつける必要があるのでしょうか?くわしくご紹介します。

1.デパス・アモバンとは?

それぞれどのような患者さんに使われているのかまとめました。

1-1.デパス(エチゾラム)

ベンゾジアゼピン系とよばれる薬のなかでも効果は強いほうです。作用時間が短いので副作用の心配が少なく、よく処方されます。

※エチゾラムはデパスの成分名です。エチゾラム錠○○mg「製薬会社名」はデパスと同じモノです。

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デパスは不安・緊張・不眠から肩こり・頭痛・耳の不調まで様々な用途で使われています。

1-2.アモバン(ゾピクロン)

非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬です。睡眠薬のなかでは副作用が少なく、主に寝つきをよくするために使われます。

※ゾピクロンはアモバンの成分名です。ゾピクロン錠○○mg「製薬会社名」はアモバンと同じモノです。

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同じ類のお薬であるルネスタは向精神薬に指定されていません。今後はコチラに処方が変わっていくのではないでしょうか。



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2.向精神薬指定で変わること

普通のお薬から向精神薬に変わると、注意点はどんなことがあるのか。

2-1.処方日数に制限がかかる

処方日数が30日までになります。どんな理由であれ、これ以上は一度にもらうことができないのでご注意ください。

2-2.負担金が上がる

向精神薬は厳密な管理が必要なため、向精神薬加算8点が算定されます。一律には言えませんが、負担金が上がることがあるのでご注意ください。この加算を拒否することはできません。

負担金の目安

  • 3割負担 ; 約30円
  • 2割負担 ; 約20円
  • 1割負担 ; 約10円
  • 処方せん受付ごとに加算されます。

2-3.譲渡ができない

眠れない・気分がすぐれないと訴える家族や友達にあげてはいけません。法令により罰せられるおそれがあります。安易な気持ちで譲渡しないでください。

譲渡の罰則

  • 単純犯
  • 3年以下の懲役

  • 営利犯
  • 5年以下の懲役
    (100万円以下の罰金併科あり)

2-4.海外に行くときは要注意

旅行・出張で海外に行くときは、持っていける数量に制限があるのでご注意ください。mg数制限のためご自分で計算する必要があります。こちらも違反した場合は罰則が課せられます

海外持ち出し制限

  • デパス ; 90mgまで
  • 例)デパス錠0.5mgなら180錠まで

  • アモバン ; 300mgまで
  • 例)アモバン錠7.5mgなら40錠まで

海外持ち出し罰則

  • 単純犯
  • 5年以下の懲役

  • 営利犯
  • 7年以下の懲役
    (200万円以下の罰金併科あり)

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個人輸入について
デパス・アモバンを処方せんなしで輸入できるというサイトがありますが、詐欺紛いのサイトも多いです。このようなサイトを利用して向精神薬を輸入することは、上記同様に罰則対象になります。

3.記事の指導せん

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薬剤師からのコメント
デパス・アモバンを服用している全ての患者さんに啓発しなければいけない指導せんです。

4.まとめ

デパスに関わらず、他人にあげることは案外やりがちです。向精神薬を服用している患者はみなさん気をつけるべきです。

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ABOUTこの記事をかいた人

薬わかるー指導せんー:管理人
調剤薬局勤務:研修認定薬剤師

京都薬科大学卒。大手調剤DSチェーンにて管理薬剤師を経験後、調剤薬局に転職。2015年10月より薬わかるー指導せんーを設立、薬の基本が一目で分かる最高の指導せんをあなたにお届けしたい!