紙薬袋とビニール薬袋それぞれのメリット・デメリット3つ

「ビニール薬袋っていいのかな」

最近、主流になりつつあるビニール薬袋!
透明なので、薬袋から薬を出さずに患者と確認できますが、実際のところどうなのでしょうか。

「コストはどっちがお得なのか」
「業務の流れはどうなるのか」

これまで数多の薬局で調剤経験を積んできた薬剤師HAMAYOがそれぞれの薬袋について解説します。本当にいいのはどっちだ!?

薬剤師
HAMAYO
今回は、紙薬袋とビニール袋それぞれのメリット・デメリットについてまとめました。



1.プリント紙薬袋

たいていA5・B5サイズで薬の大きさによって使い分けます。コストはA5で2.7円前後、B5で4円前後です。

印刷した薬袋はすぐに使えるので、業務の流れはスムーズですが、外から薬が見えないので、薬剤師と患者がお互いに薬を出し入れしながら確認するのは大変です。

メリット

  • 印刷物をそのまますぐに使える
  • チャック袋を開けておく前作業がない
  • 服薬指導にいくまでのスピードは最速
  • 子供向けデザインなど豊富に種類がある
薬剤師
HAMAYO
薬袋の中を確認できないので、服薬指導のしやすさはイマイチです。服薬指導までの流れは早いので、医療事務が少ない小規模薬局にはおすすめです。
デメリット

  • サイズ違いによる再印刷コストがある
  • 薬袋に薬を入れると中を確認できない
  • 薬情を別に印刷する必要がある
  • プリンターにセットする紙の種類が多い
薬剤師
KAWA
調剤から服薬指導までのスピードは最速です。服薬指導の時は薬を一つずつ確認しながら入れる作業が発生するので、イラチな患者が少ない、一人当たり薬袋数が少ない薬局にはおすすめです。

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2.ビニール薬袋

薬袋と薬情が一緒になった薬情薬袋を採用している薬局が多いように感じます。折りたたんでビニール袋に入れる一手間が必要です。

チャック付きの場合、効率よく薬情薬袋を入れるため、前もって開けておく作業もあります。コストはA5で3円前後、A4で4円前後なので、紙薬袋とほとんど変わりません。

メリット

  • 薬袋の大きさ違いによる再印刷がない。
  • 薬情薬袋にすれば、印刷コストが安くなる
  • 薬袋に薬を入れたまま薬の確認ができる
  • プリンターにセットする紙の種類が少ない
薬剤師
HAMAYO
薬情薬袋にした時のトータルコストを考えれば、紙薬袋と同等だと思います。服薬指導のしやすさはピカイチなので、前作業が効率よくできる中〜大規模薬局にはおすすめです。
デメリット

  • チャック袋を開けておく前作業がいる。
  • 薬情薬袋を折ってビニールに入れる作業がいる。
  • チャックを開けにくいことがある
  • 患者と薬を数えながらの確認は難しくなる
薬剤師
KAWA
調剤から服薬指導までの時間は少しかかりますが、手際良く服薬指導が出来ます。プリンターサイズも小さく済むので、都会の省スペース薬局にはおすすめです。

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3.まとめ

紙薬袋からビニール薬袋への切り替えはとても簡単です。ぜひ試してみてください!

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ABOUTこの記事をかいた人

薬わかるー指導せんー:管理人
調剤薬局勤務:研修認定薬剤師

京都薬科大学卒。大手調剤DSチェーンにて管理薬剤師を経験後、調剤薬局に転職。2015年10月より薬わかるー指導せんーを設立、薬の基本が一目で分かる最高の指導せんをあなたにお届けしたい!